Mac World EXPO Tokyo 1199 レポート

2月17日(水)

 今朝のフジテレビの『おはようナイスデイ』のエンディングで、笠井アナが「明日からMac World EXPO 。石井(めぐみ)さんも出展(出演のまちがい?)するんですよね」と言っていた。 ワイドショーでEXPOの話題が出るとは…。今年はすごい入場者数になるのかな。
 そんなわけで私は、これから東京へ行って来ま~す。夫も「行きたい」と言っていたのに(私もなんとか一緒に行きたかったのに)どうしても行けなくなってしまった。ああ、カワイソウな夫。やっぱりお留守番になってしまった。後ろ髪を引かれる思いではあるが(ホントか?)、私一人で行ってきますぅ。うふふふふ。明日は1日に何度かレポートをアップする予定。…できるかなぁ?


2月17日(水)その2

 東京に着いた。新幹線で3時間あまり。ひとりっきりで誰も喋る相手がいないので口がむずむずした。新神戸を出て2時間、新富士あたりで、どーにもこうにも退屈になって、セーターの毛玉取りをはじめた。でも10分しかもたない。う~。新神戸17時発に乗ったせいか、出張帰りのビジネスマンで自由席は満杯。ビールにおつまみ、ウイスキーの水割りの匂いで車両内はムンムン、タバコの煙はモクモク。あ~ん、息苦しいよう。

 ひーひー言いながら、9時前に阿佐ヶ谷に到着した。今日から、ここの知り合いのところに泊めてもらうのだ。「どうぞ、好きに使っていいよ」と連れていってもらったところは、マンションのワンルーム。おお!豪華だ~(テレビがないのは、ちょっと寂しいが)。ピカチュウのキーホルダーが付いたキーも渡してもらった。えへへへ。

 これから3日間、私の東京“模擬”独身生活がはじまる。夫とグレコはどうしているだろう? う~ん、ま、いいや、明日に備えて、早く寝~ようっと。えへへへ。


2月18日(木)その1

 は~るばる来たぜ、幕張~。とりあえず第1報です。基調講演は15分おくれでスタートした。いよいよ、夢にまで見た生ジョプス。…あー、サンフランシスコEXPOのときと同じ衣装だ。あのときの写真と同じ、相変わらず腹も出ている。で、発表の内容も、驚くほど同じだった。あれ?「P1」の発表は~。ガックシ。マジシャンの呼び声どうり、デモで「スリー・ツー・ワン・GO!」と言ってたけど、最後までジョプスの袖からは、ウサギ…じゃなかった、「P1」というハトは出なかった。ガックシしながらも、両手を広げながらのジョプスのパホ-マンスには、みんな拍手喝采だった。あ、それに会場の8割の人がスタンディング・オベイションをした。私も感動した。

 さて展示会場。昨年も来ていた人に聞いたところでは「人出は昨年なみだけど、会場が狭くなったぶん、混んでるよね」とのこと。もうー、人と行き違うのも精いっぱいで、何もじっくり見れないやー。ここはどこ?私は誰?状態のまま、3時過ぎに、やっと昼食をとったゾ-。

  

ジョブス氏の基調講演。最初にスクリーンに写し出されただけで、ちょっとした拍手が起こったのは、やはり生ジョブスの威力か。

フィル・シラー副社長を呼びだしてPhotoShopやゲームのデモを行った。大写しのジョブス氏は髭もじゃだった。

基調講演が終わって、展示会場のアップルブースの前で記念撮影。胸元には早速、ゲットしたYumバッジ。

  

「名刺でちっす!」に参加したおかげで、何人かの人に「ちっす!」と声をかけてもらい、かなり元気復活。64Mメモリが11,800円、買おうかどうしようか迷っていたら、「ちっす!」仲間が「まだまだ下がるチャンスがある」と教えてくれたので、ガマンする。よし、あともう少しがんばっていろんなブースをのぞこう。ブースの様子とか、詳しいことは、今夜、深夜にUP予定です。いざ!


2月18日(木) その2

 いま阿佐ヶ谷に帰ってきた。夜の11時10分。 EXPOの展示の後のMac Fun Nightにも行って帰ってきたら、こんな時間になってしまった。途中、中央線で火事もあって、ダイヤもメタメタ。ひー今日は最後まで怒涛の一日だ。

 トークショーあり、Mac Fun MVPの発表あり、抽選会ありとMac Fun Nightは、企画盛りだくさんだったのだけど、何が楽しいかって、普段ネットだけで知っているサイトオーナーの人達とゆっくり喋ったりできたのも、私にはすごくおもしろかった。でも、それはまた、明日書くことにして…。

 

 えーと今日は、悔やんでも悔やみきれない、とほほな話のみ。EXPO展示の終了間際、生ジョブスが展示会場に現われた! …のだそうだ。その時私は、その場にいなかったので知らなかった。後から聞いた。なんで、なんでー。その直前まで一緒にいた、iMac Stationさんとかみんなその様子を見たというのに。私だけはなぜか、まったく反対方向のすっとこどっこいなとこにいた。チャンスに弱い私。その様子を見ていた人の話によると、このような光景だったとか。

 

 閉館間際の螢の光の音楽が流れていた頃。ジョブスが会場に現れた(どうやらファイルメーカーの展示だけ見に現れたのだとか)。その時周囲の人達は、おーとどよめいてた。それで、さーっと見ただけで帰っていったんだけど、人垣の中をジョブスが歩くとまるでモーゼの十戒のように人波が割れた(おー、ジョブスはモーゼでもあったのか)。その中を悠々と歩いていき、登りのエスカレーターに乗ったジョブス。誰からともなく、拍手喝采が起こったのだそうだ。きゃ~、なんで私はそこにいなかったの~?魔が差したとしか、いいようがない。千載一遇の「生ジョブスとのツーショット写真」のチャンスが、泡と消えた~!ゴーン。


2月19日(金)その1

 朝起きると、体が痛かった。えーと、昨日の続きをアトランダムに書いていこうと思います。出かけるまでの束の間の時間、宿泊させてもらってる人んところの会社のMacを占拠し、ゴーインにキーボードに向かっている。そう、ここは出版社なのです。そんでもって、3月発行の雑誌の編集作業がいま修羅場を迎えて殺気だっているのですぅ(うう、背中に当たる視線が痛い)。ここのMacを使わせてもらって、メールで自分宛に送って、家にいる夫がページを更新してアップしてくれているというワケ。遂に「アップル・リモート・夫・アクセス」の発信だぁ!(ちなみに最初の計画では、ホームページのデータからPage Millから何から何までも持ってきて、ここのMacにデータを入れて設定もして、ここから更新する予定だったのだ! でもやめた、設定が大変そうだから、えへへ)。今日は、午後から幕張へ出撃だぁ。

 

●紙袋
 いろいろなブースをまわってチラシやパンフレットがいっぱいたまってきた。会場を行き交う人のなかには、大きなビニール製の手提げ袋や紙袋を持っている人も多い。「ま、そのうちどこかのブースで、もらえるだろ?」と思っていたが甘かった。アンケートに記入してみたり、抽選会に並んでみたりしたけど、どこに行っても貰えない。え~ん。結局私はリュックを背負い、Appleブースでもらったポスターと、3センチくらいの厚みになったパンフレット類を脇にはさみ、「ちっす!」と呼びかけられた時に備えてコートのポケットは名刺でパンパンに腫らし、シャッターチャンスに備えてデジカメのストラップを右腕手首に引っかけ…まあ、ともかく不細工な状態なのだ。そのうえ、会場が暑いのなんの。コートを脱いで手に持ちたいが、余裕はまったくなし。…結局、私が手提げ袋をゲットしたのは昨日の夜の9時頃。『Mac Fun』主催のパーティ「Mac Fun Night」がそろそろお開きになろうというとき、特別値引きをしたソフトを買い、ゴーインに付けたもらったのだった。あー、これぞEXPOの醍醐味ってもんだろうか?

 

●モバイラー
 会場の片隅や休憩所のテーブルでは、パワーブックを広げている人も多い。おお、さすがMacユーザー、携帯電話につなげてサイトに速報送ってるモバイラーも多いわけやね。ん? でも会場のほんとの隅の隅の目立たないところでは、壁のコンセントに電源ケーブルをつなげている“強者”もいる。あらら、こっちにも。単に、歩き疲れて地べたにヘタりこんでパワーブックを広げている人と思っていたら、ちゃっかり幕張の電気をもらってるんだ。そこで一句、

「モバイラー 強者どもが 地べたリアン」 ~幕張にて~

 そういう私は、今回どうしているのかというと…。ふふふ、昨日の第一報は、有料FAXが会場内にあったのでそこから手書きのレポートをFAXし夫がキーボード打ちし、更新した。まさに、元祖「アップル・リモート・夫・コントロール」が、ここに完成!したのだ。新ソフトとして出展してみようかな、会場で。あ、冗談です。すみません。

●ビジネスマン
 EXPOなんだから、当然といえば当然なんだけど、展示会場では意外と背広姿の人が多い。で、ビジネスソリューションとか、大きなメーカーのブースとか、ときにはユーザーグループのブースなんかでも商談めいた空気が漂っていた。んー、なんかこういうメッセの王道って感じ。一方、ユーザーはユーザーで、地べたに座り込んだり「ちっす!」と盛り上がったりしているし。2極がハッキリしているのかと思っていたら…。
 ところが『Mac Fan』の連載でお馴染みラショウさんのイタチョコシステム・ブースでのこと。50がらみの、スーツにコートのビジネスマンのおじさんが、300円のイタチョコ特製卓上カレンダーを嬉しそうな顔をして買っているのを、私は見た。うーん、ビジネスなのかライフスタイルなのか? これだからMacユザーって好きなんだな。

●トイレ天国
 こういうEXPOに女性も結構多いのは、Macならではのことだそうだ。どことは言わないけど、他のOS(え?もう言ってるも同然?)のこういうEXPOでは、圧倒的に男性ばかりとか。そうはいうものの、やっぱりここでも、女性は少数派。何が嬉しいって、あなた、トイレはどこに入ってもガラガラ。映画館や劇場、デパートでは、いつも長蛇の列を成す女性トイレ。でも、ここでは男性トイレに長蛇の列。ああ、これもEXPOの醍醐味か? 


2月19日(金)その2

 わーい。「Mac Fan改造講座」の前を通りかかったら、ちょうど実演がはじまっていた。最初から最後まで、メモリ増設の仕方の実演だ。これで私もiMacのメモリ増設ができる。講師は「Mac Fan」3誌でおなじみのライター・高橋敏也氏。ふふふ。実はゆうべの「Mac Fan night」では、いっしょに写真も撮ってもらったのだ。なぜか縁を感じる高橋氏。いやー、どうもどうも。
 でも、見ているうちに超・おなかが空いてしまい、胃が痛くなってしまった。時計を見ると午後1時半をまわってる。朝も食べていないんだもん、そりゃ胃も痛くなる。今日は、ちょっとゴーカなカフェテリアに入った。ハンバーグをあわてて食べたら、また胃が痛くなってきた。イタタタタ。 


2月19日(金)その3

 今日の夕方、幕張にが雪が降った。阿佐谷の編集部に帰ってみたら、なぜかカニ鍋が出来上がっていた。うーん、豪華だ。なんか、この出版社は最近いろんな雑誌を出していて、映画も作っていて、ミニシアターと小劇場も経営していたりして、そのせいかいろんなジャンルのお客さんが連日やってきている。ま、私一人紛れてても、誰も気付かないからいいか。そんなわけでお鍋でホッコリ体も温まったことだし、この2日間のiMac関係の話題を少し。

●i-Terior
 iMacテイストにぴったりのデザインのデスクを昨年発表したKen Officeのi-Terior。EXPOのコンシューマー・ショウケース(iMac関連商品のコーナー)では試作品が展示され、その全貌が明らかになった!おおー!パチパチパチ。私は、初日に行ってきましたよぉ(写真もバッチリ撮ったので、帰ったら載せマス)。展示されていたのは、|と]|[。なんというか、思っていたより上品でしっかりした造りだった。|は、想像していたほどかさばらず、かなりいい感じ。]|[もスッキリキリッとしてて、いっぱい穴が開いてりあな様子は、きれいだ。入場者の関心も高いようで、何人もの人が明らかに「あ、あったあった」という感じでやって来る。で、念願のKen Office北村社長とご対~面! ん~甘いマスクの男前で、キンチョーしてしまった。黒っぽいシャツに黒のネクタイ姿の北村社長に「殺し屋みたいにカッコイイですねー」なんて冗談、とても言えなかった(あ、結局また言ってしまった)。

●内芝製作所
 スピーカーのCOZOの5色バージョンに加え、黒のiMacが参考展示されていた。なんでもカラーの部分を、カーボンを貼った黒いパーツに取り換えて作ったそうで「熟練職人によるハンドメイド」だそうだ。まさに、いい仕事してる逸品。希望者は10万円くらいでやってくれるのだとか。希望者がいたのかどうかは、あまりにお客さんが多くて係の人に聞けなかった。残念。
 あと笑ってしまったのが「カエリア」という企画展示。EPSONのプリンター「カラリオ」の半月部分のパーツを、5色iMacに取り換えます、というものだ。う~ん内芝製作所、立派な会社なのに、おちゃめ心は忘れていない。

●Y-E DATA
 その隣に出展していたワイ・イー・データは、5色のFDDを展示。スケスケのトランスルーセントではなく、いい色出してる。そのまんま5色iMacと同じではないのだけど「おいしそう」という点で、iMacテイストだと思った。

●ロジテック
 ここもやはり5色のFDDを展示していた。でも、参考展示なんだって。反応がよければ、商品化されるのかも。

●ヒューレットパッカードVS沖データVSアルプス電気
 アルプス電気は、かねてからのウワサ通りMD-5000の5色バージョンが参考展示されていた。でも、ヒューレットパッカードや沖データまで.....。なかでも沖データのは、A4サイズと割り切って、なかなかコンパクトで、ディスプレイも美しかったので「おお!」と惹きつけられた。発売は、たしか4月だった(かな?)

●ヤノ電気
 いやー、ここも力が入っていた。MOドライブ、FDD、カードリーダー、そしてFireWire対応の変換ハブが、ぜーんぶ5色iMacと一緒に展示されていた。私は個人的に、周辺機器まで全く同じ色というのもちょっとね、と思っていたのだけど、ここまで全部カラーが揃うと、気持ちいい。ヤノ電気なら、すべてセットで揃うというのは、旨い打ち出しだよなぁ。

●テックパーツ
 ちょっと変わり種では、テックパーツが「ざ・着せ替え」というのを展示していた。iMac用真ん丸マウスのカラー部分とボールを換えるパーツと専用工具がセットで1980円。あれ?発売もしてたのかな? いやたしか4月発売くらいだったと思う。

●iMacシール
 会場内ではPHSが通じる。今日の展示終了5分前、メモリを買おうかどうしようかと迷ったので、CHANPのショップの前で夫に電話をかけていると「おお!」と声を挙げて、若い3人組に取り囲まれてしまった。ん? どうやら私のPHSに貼っているiMacのシール(以前『Mac People』の付録で付いていたシール)を見て盛り上がっているようだ。たぶん台湾の人だと思う。英語で「このシールは、どこにあったのか?」と尋ねられた。えーと、えーと、オマケって英語でどーゆーの? 「マックピープルズ、オマケ」と言ったけど、「オマケ? I din't know」の答。ははは、そりゃです。「マガジン、プレゼント」と言い換えたら、なんとか納得してくれたみたいだけど、うーん、ホントに納得してくれたかな?


2月20日(土)

 今日はEXPO最終日だったが、へたばってしまって行かなかった。往復3時間で幕張に2日行くのは、ちょっときつかったかな。ヘトヘト。今日になって、会場の様子とかMacユーザーが本来知りたい情報とか、肝心なことをなにも書いていないことに気がついた。んー、コーフンしすぎて何を書いているのやら。いまさらながら、すごく反省しています。

 そんなわけで、今日になって(行かなかったせいで!?)会場の雰囲気を思い出してみた。幕張へは東京駅から乗るのだけど、初日の朝は、もう東京駅ですでに人がいっぱいのすし詰め状態だった。「この全ての人が幕張へ行くんだろうか?」と不安になったが、東京ディズニーランドのある舞浜で半分ぐらいの人が下車。どっと女性とファミリー層の乗客が降りて、男性の割合が増えた。やっぱり。

 海浜幕張駅の改札を抜けたところには、すでに5色iMacと『Yum』の横断幕が張られてあり、興奮を誘う。そこから約5分、展示会場とコンベンションホールまで歩くのだけど、途中、ダフ屋さんたちが待ちかまえていた。「えーアミューズメント? MacWorld?券余ってたら買うよ。持ってない人は売るよ」とこぶしを効かせた声で、近寄ってくるのだ。EXPOの初日には、同じ幕張メッセでゲームかなにかアミューズメント関係のイベントがあったようだ。

 そうしたおじさんたちをかわしながら、ビルとビルをつなぐ空中回廊や階段を降りたり昇ったりして、やっと幕張メッセが見えてきた。おー、ちょうど近くの道路に噂のYumバスが止まっている。近づいていって記念写真を撮る人も3~5組あった。私もバスだけ撮った。建物の入り口付近には、巨大な三宅一生登場の『Think diffarent』ポスター(というより、巨大幕というのか)が、張られていた。会場の入り口付近には、基調講演の入場を待つ人でダァーと100メートルくらいの行列ができている。

 えーと実は私、開催直前に、基調講演にも入れる特別招待券を人から譲ってもらいました。あちこちで「講演に行きたい! 入りた~い!」と騒いでいたら、思いがけないところからもらったのだ。でも、なんだか自分だけもらって並んだ人に悪いよなー、マズいなーと思っていたので、いままでここに書けませんでいた。ごめんなさい。あー、すっきり。嬉しくてコーフンしていた反面、なんというか私的には後ろ暗かったわけです。

 で、場面は基調講演の会場に戻る。まず受付で翻訳のトランシーバーを渡された。これを耳に付けたら、同時通訳の声が聞けるというものだ。5000人収容のホールには、3階席までどんどん人が増えていく。立ち見も一杯だった。あとから『Mac FunNight』で聞いたところによると、6500人入ってトランシーバーが足りなくなったそうだ。

 舞台に向かって右にはジョン・レノンとオノ・ヨーコの『Think diffarent』の巨大幕、左には三宅一生の『Think diffarent』の巨大幕がかかっている。んー、日本での開催ということを強調しているワケね。

 壇上には、G3とボンダイブルー(?)のiMac、そしてなにやらPCらしきものも含めたコンピュータのモニタが9台並んでいた。でも、真ん中が不自然に空いて幕がかけられていた。これは、あとでわかったことだけれどMac OS Xで操作してみせるデモに使うための50台(49台?)のiMac(そのデモでは、なぜかフリーズしたりして上手くいかなかった。フリーズといえば、その前にMSのボブなんとかさんがデモンストレーションしたときもフリーズしてしまい、大爆笑を誘ってしまった。可哀想だったが「G3はリセットボタンが前についているから、楽でいいですよね」と上手い返しをしていた)。

 会場は、ムーという熱気でいっぱいだった。でも私は、コーフンすると同時に妙に場違いな居心地の悪さを感じていた。空いていた1階のちょっと後ろのほう、遠慮して一番右端に座った。あ、あれはTBSの鈴木順アナウンサーだ、いま通り過ぎていったのは、滝口編集長だ。あの帽子に単パン姿のお兄さんは、デジタル・アーティストの高城剛氏だ。周りには、いっぱい有名人が…。そして、私の隣には…!誰かは知らないけど、大企業の部長みたいな立派な紳士が座っていた。
 原田社長の挨拶の後、いよいよジョブスが登場したのだ。

 あ、またムダに長くなってしまいそうだ。どうもうまく書けない。困った。明日家に帰るので、い~っぱい書きます。


2月21日(日)

 ただいまです。できるだけリアルタイムなレポートをと思ったものの、上手く行かなかった。初めてのEXPOで雰囲気に飲まれっぱなしだったというか、こまめに「アップル・リモート・夫・コントロール」のための通信を怠ったというのか。帰ってみたら、家で待機していた夫は「何のために、わざわざ幕張まで行ったのか!?」と冷ややかに、でも、すんごく怒っていた。私を温かく出迎えてくれたのはウサギのグレコだけだ。ひゃ~。ますます、畏縮して書けないじゃん。ホントは毎日、こんなことを書きたかったの、というワケで、旅のおさらいをコツコツ書いていきます。「えへへ。レポート」じゃなくて「とほほ。レポート」だな、こりゃ。

●1日目●基調講演
 予定よりも15分ほど遅れて、基調講演開催のアナウンスが会場に流れた。そしてスポットライトがあたり「おお!」とみんなが立ち上がる。「いよいよ生ジョブス氏か!」まず登場したのは、Appleジャパンの原田社長だった。写真で見るよりも、ずいぶん若い感じ。声も、ちょっと高めという印象だった。わ~生・原田だ。

「みなさん、今日はこの歴史的なイベントにようこそ、おいで頂きました。Appleはスティーブ・ジョブスによって誕生し、またここでスティーブ・ジョブスによって新しいコンピュータ・パラダイムのリーダーシップがとられています。本日はここに彼が初めて、Mac World Tokyoの基調講演に臨むことになりました。それでは、早速スティーブ・ジョブスを紹介します」

 原田社長のあいさつの後、いよいよ登場したのは…HALだった。 あ、あれ? 壇上の左右にある巨大スクリーンに『2000年問題』をテーマにしたCMが流れたのだ。HALが「2000年に起きたトラブルは、人間のバグが原因なんだ…(うろ覚え)」としゃべる、あのCMだ。映像には、日本語訳の字幕もキチンと入っていて助かった。

 映像が終わり、拍手のなかやっといよいよS.ジョブス氏が登場した。髭もじゃだ。拍手に「ウォ~」という声とか「ヒュ~」という口笛が混じって、スタンディング・オベイションになった。3階席までいっぱいになった人が、ウォ~と波打つ。拍手は20秒以上続き、ジョブス氏は立ったまま話し出す機会を待つような格好になった。

 「今日はみなさんに4つのことをお話しようと思います」

 その言葉と同時に、スクリーンには4つのいろいろな形をした「?」マークが写し出された。おお!どんな話なんだろう。ジョブスが何か話す度に拍手が起きる。トランシーバーを通して同時通訳が聞けるのだが、ジョブス氏の英語はゆっくりハッキリとしていて、そのままでも結構、わかりやすいものだった(私はしっかり通訳の声を頼っていたけど)。そこで発表された4つのこととは、すでにニュースサイトの速報で伝えられたとおりだが、

1. Blue&WhiteのNew G3について
2. iMacについて
3. Mac用に続々リリースされるアプリケーションとゲームソフトについて
4. Mac OS Xサーバーに関して   だった。

 New G3では、Apple副社長のフィル・シラー氏が登場し、ジョブス氏と一緒にPC機との比較デモを行った。「同じデータをPhtoshopを使って扱う場合」「3Dゲームの場合」いかにNEW G3のスピードが早く、快適に行なえるかをアピールした。ちなみに、Phtoshopでの比較デモで使われた画像は、ディズニー映画の『ムーラン』。夕焼け(?)の山をバックにムーランが馬にまたがったいるシーンで、画面にはディズニーと一緒にピクサーのマークもあった(気がする)。フィル氏と「スリー・ツー・ワン・GO!」というかけ声とともに、同時に同じ機能をスタートさせるのだが、何度目かにはMacを操作するジョブス氏はわざと遅れてスタートさせて「私は後からはじめたのに、ほらもう追いこした」なんていう一幕もあった、ん~、ここんとこが、マジシャンなのね。
 Fire Wireに関してもデモを行った。Macにビデオカメラを繋ぎながら、ジョブス氏本人を写し、途中、コネクタを抜いても静止画像になったままで、繋ぐとそのまままた映像として写し出されるというもの。Fire Wireは現在100以上のデバイス開発が進んでいて、そのうちのかなりの割合(講演ではハッキリとした%を出していたと思うけど忘れました、すみません)が「日本のメーカーで進んでいる」と語った。

 iMacに関しては、昨年8月15日から年末までの期間で80万台が売れたと発表した。「これは、15秒に1台売れた」というとジョブス氏が言うと同時に、バックのスクリーンに写っていたiMacの映像が数多くのiMacに切り替わり、会場の笑いを誘った。(でも、このあたりからなんだか私は不安になってしまった。あれ? これじゃあサンフランシスコのEXPOとほとんど同じ?)

「では、日本ではどんな人たちがiMacを買ったのか?」

 ジョブス氏の言葉と同時に、データが発表された。46%が初めてコンピュータを買った人、16%がWintelユーザー、38%がMacユーザーで、つまり「62%もの人が、iMacで新規のMacユーザーになった」ということ。しかもiMac購入者のうち、82%がインターネットの接続をしていること「しかも初日にインターネットに繋いだ人が66%だった」と言うと、その度に拍手が起こった。セットアップに時間がかからなかったというデータも発表され「簡単に使えて、インターネットもすぐできる最良のマシンである」とジョブス氏は強調した。

 アプリケーションは「新たに1559ものMac用のアプリケーションが開発され、そのうち90が日本語化されることが決まっている」と発表。ここで、マイクロソフト社のビル・なんとか氏が登場し、エクスプローラのデモンストレーションを行った。ビル氏はかなり長いあいさつを日本語でこなし、会場から大きな拍手を受けていた。(以降の解説は英語で)「マイクロソフトのソフトではあっても、Macの先進性を生かすために、Mac独自の機能も盛り込みました」と語った。まず起動が早くなったこと、ブラウザ画面のプリントアウトの機能が向上したこと、オンラインショップのときなどに便利なように必要な項目を自動的に入力できるようにする機能などを紹介したのだが、その途中で、フリーズを起こしてしまった。あらら。「やっぱり、マイクロソフトなんだから」といわんばかりの、ちょっとからかうような笑いが起こる。リスタートするまでの間、「こんなときに、なにか気の効いた話をできればいいんですが」とか「G3はリスタートのボタンが前面に付いていて、これは非常にいいと思います」と言いながら、なんとか場をもたしていた。

 その後、ジョブス氏から、ゲームに関する発表もあった。何本かのリリース予定が紹介されたが、なかでも『Simcity3000』の発表が印象に残った(ああ、また街づくりができる)。それに、サンフランシスコでも発表されたコネクティクス社の“SONYのプレステ用ゲームのエミュレーションソフト ”の日本語版が夏か、遅くとも秋はじめに日本でも発表される予定であることを明らかにした。

 「そして4番目は…」ああ、いよいよP1の発表か? もはやこの段階に来てそういう期待ははかないものだと感じてはいてが、やっぱりかなりショックだった(それで「サンフランシスコと同じじゃん」という第一報を書いてしまったのだけど、ちょっと感情的になり過ぎてしまったと反省)。Mac OS Xサーバーが、日本では4月に発売される予定であると発表された。それで、壇上の49台のiMacに映像が流れ…という、サンフランシスコでもやったデモが行われたのだが、ここでも、トラブル発生。なぜか上手くいかなかった。でもジョブスは慌てず騒がず「なんでこうなるのか、ボクにもわからないよ」と軽くかわしていた。ん~、さすがマジシャン。そして講演を終了する直前、今日からアップルストアonlinがスタートすることが発表されたのだ。

●1日目●展示会場
 見渡す限り人、人、人。基調講演が終わって、人の波がコンベンションホールからどっと吐き出された。この数日、幕張に来ることだけに意識を集中させてきたので、基調講演が終わってドッと力が抜けてしまい(おまけにしつこいようだけどP1の発表もなくてガックシきて)私はボー然としながら歩き出した。ふと斜め前を見ると、2日前に仕事の打ち合わせで会った、大阪からやって来ている知り合いがいる。こんなにいっぱいいるなかで、なんで、ここで出会うんだ? 彼は夜行バスでやって来て、朝の7時から入場のために並んだのだそうだ(ちなみに、Mac fan nightでは司会者の鈴木氏が「昨夜の11時から並んだ人が4人いたそうです」と言っていた)。私ごときが招待券をもらってラクして入って申し訳ないとい気持ちに、またも苛まれた。

 

 「ああ、基調講演のこと発信しなきゃ」「せっかく『名刺でちっす!』用に大量に名刺を刷って来たから『Macお仲間探偵団』のブースを見つけなきゃ」いろいろなことが頭を巡る。人、人、人の波。「どうしよう」何をすればいいか、頭もまわらないまま展示会場に下りるエスカレーターに乗った。グワァ~と広がる展示会場が見渡せる。入り口の真ん中に、ドーンとアップルブースが広がっていた。ひぇ~、なんだか、すごいとこに来ちゃったという気持ちでいっぱいだ。こういうとき、1人ってすごく孤独。入り口にたくさん積み上げられている公式ガイドブックのマップを広げ、恐る恐るの“出撃”となった。

 アップルのブースには、真ん中の通路の両脇にズラリと何台もの5色iMacが並んでいた。基調講演の会場から早々に移動した人や、もともと基調講演には入らなかった人で、すでにすべてのiMacの前に人がいて触っている。New G3とTFT、CRTのモニタもクルリと円く展示されていて、これもすべての人が触っている。そしてあまり目立たないのだけど、Power Book G3も数多く展示されている。こうしてみると、なんだかキレイなカラーがついてないと、もはや目立たない段階に突入してしまったんだなMacって、と思った。アップルの白いトレーナーを来た出展関係者も、すんごく多く待機している。ああ、声を掛けて何か話したいけど、何を聞けばいいんだろう。

 

 ブース内には60席くらいのセミナーコーナーもあって、こちらでもすでに始まっていた。ふと見ると、サンフランシスコでも話題になっていたYumバッジが取り放題だった。ポスターも、係りの人が持って立っている。後から、後から補充しても、どんどん人が集まって、取っていく。当然、私もポスターとバッジをもらった。でも、案外目立たなかったようで(というか人だかりができて、補充した分がどんどんなくなっていくので)、その日の夜の『Mac Fun Night』が終わってから女性に声をかけられて「あのー、そのバッジはどこへ行けばもらえるんですか?」と聞かれた。

 

 え~と、さて次は…(もうこの時点で「基調講演のことを、まずFAXしなきゃ」とい考えはすっかり飛んでしまって、関心は展示会場をウロウロすることになっていた。3歩歩けば忘れてしまう、ウチのウサギのグレコ並みの脳な私)。そうだ、ともかく奥までグルリと1回、歩いてみよう。うあー、なんかこういうところで説明している人は、コンパニオンのお姉さんばかりかと思ったら、デモしてる人とかトークショーしてる人とかは、結構男性が多いなー。おお!ODNのお姉さんは、水着同然のへそ出し衣装。それをデジカメで撮影している、お兄さんもいる、いる。あちこちのマイクでしゃべる声が交差する。 人をかき分け、特にショップコーナーの前は人だかりでショップをのぞくのも無理だし、前を通り過ぎるのもひと苦労だ。

 そして行き着いたのは…!休憩コーナー。とほほ、ここでまずは冷たいオレンジジュースを飲んで、一服することにした。しかし、暑い。それに人が多い。休憩コーナーでは、すでにぐったりと座っている人やPower Bookを広げる人で、超・満員。と、目の前を背中に『ちっす!』と書かれた赤いジャンパーの人が横切った。あー、やっと見つけた。(つづく)

●1日目●Mac Fan Night
現在、作成中

●2日目●ふたたび展示会場
現在、作成中

●2日目●Macintosh博物館
 展示会場から離れたところに、コンファレンス会場とMacintosh博物館が設けられていた。こちらは、ずいぶんとスーツ姿の人たちの割合が一段と高くなる。1日目もこのエリアにあったFAXを使うために行ったのだが、ちょうどこの日(2日目)の何度目かに行ったときには、コンファレンスの休憩時間にぶつかった。どっとみんな携帯電話をかけたり、公衆電話に人が並んでいる。会社や取引先にかけている様子で「すんごい、パワーユーザーばっかり」と思って、ここでもますます気後れしてしまった。ロビーには、プログラマのための求人誌を発行しているところが開催する“アンケートに答えてiMacを当てよう ”というプレゼント企画のはり紙と応募箱があった。これなら私にも“参加”できる。ちょっとホッとした気分になって、アンケート用紙に記入した。商品はiMac以外にもSONYのデジカメとかいろいろあった。

 Macintosh博物館もそのコンファレンス会場と隣接して設けられていたのだが、何度のぞいてもいつも人が並んでいる。「えー、そんなにスゴイ人気なのか。これは、見ておかなくては」。やっとこさ5時頃に人が少し減ったなと思ったので、私も列に加わった。しかし、なかなか中に入れない。じわり、じわりと進んでいくと、やっと意味がわかった。展示スペースが、すんごく狭いの。立野康一氏所有のApple||、Lisa以降のMacとNextマシンが、30畳くらいの会議室にL字型に展示されているのだが、部屋に入って見れる人数が、20人くらいだから、なかなか進まないのだ。う~。しかもまた間の悪いことに、漫画家・モンキーパンチ氏と立野氏とのトークショーが終わったばっかりだった。なんか私こんなんばっかり。ま、でもその直後だったから、人が減って入れたワケだけど。こういうタイムスケジュールをキチンと把握するのは、みんなどうしてるんだろう? 私、苦手なんだわ。そのくせ、あちこち無闇にウロウロするから、結局何を見たらいいのか、わからないんだな、とほほほほ。

 立ち並ぶMacのほとんどは、私がはじめて目にするような機種だった。「へー、Lisaには次の機種もあったのか」「ウォズニアックのサインが入った(手書きではなくプリント?)マシンがある」「Baby Macなんて知らなかった」「スケルトンのClassicがある!」そうかぁ、ほー。ただただ、眺めるばかり。これ全部合わせて、当時の価格にしたらすごいんだろうなぁと思ったが、計算の予測もつかないや。『電脳奥様』『マックな人』の作者とか、いろんな有名人のサインやイラスト入りのパワーブックも展示されていた。Nextマシンは、ギュンギュン動いていた。

 Nextマシンといえば、展示会場のユーザーグループのコーナーで、Nextのユーザーグループが出展していた。そのメンバーの人と『Mac Fan Nigt』で話す機会があったのだけど「案外、ユーザーはまだ多いんですよ」と言っていた。「お医者さんとか、借金して買った人とか(笑)」まだまだプログラムの需要もあるんだそうだ。それに、その技術の応用が今度Mac OS Xサーバーに活かせるのだそうだ。
「へー、すごいですね。技術的なこと、よくわかんないですけど」と言ったら、初心者の私を気づかってくれたのか「ウチの母が『インターネットする!』と言い出したんで、迷わずiMacを買って贈りましたよ」と、iMacの話題に変えてくれた。ほっ。なんか、みんな話してみると優しい人が多いなぁ。


2月22日(月)

*写真レポートをアップしました。

●1日目●展示会場(つづき)

 お仲間さんのブースを教えてもらって行くと、“団長”“番長”“組長”“旦那 ”が居た。ネット上で読んでいる人が実現していると思うと不思議な気がするし、なんだか照れくさい。『究極のPower Book5xxを創る会』のPHENIXさんが、スケルトンのパワーブックを広げている。専用カバンもスケルトンだ。名刺を交換してはじめて「あー、あなたが『蒼月の館』さんですか!?」「あ『iMac Station』さん、どうもはじめまして」。初対面なのに、知り合いに久しぶりにあった気になってしまう。結構打ち解けることができて、MENOUさんには「オメーは、全然わかってないな。人の話を聞いてないだろ」と頭をはたかれた。えへへ。

 休憩所で一服していると、男性2人に「ちっす!」と声を掛けられた。「何をどう見ればいいのか、ただウロウロしてるんですよ~」と言うと「去年まではクラリスのブースが出てて、あそこに行けばなんとか1日じゅう、いろいろ遊べたんだけどね。今年はファイルメーカーだけだからちょっと間が持たないかな」その人は、EXPO5度のエキスパートだった。この人たちにへばり付いて行っちゃおうかなと、一瞬考えた。
「ditには行きました? あそこは年々、展示ブースが広くなって行くんですよ。この数年、ネットワーク関係で唯一勝ち残ったとこ」

 教えてもらって行ってみると、ネットワークソリューションならおまかせ、みたいなビジネス的展示があった。『つなごうみんなのマック!ウェッブリング』のサイトを巡回しながら、2人のトークショーもやっている。「Mac関係の雑誌各紙にも書いていますけど、書きたくない雑誌もあるんですよね、ボク」なんてことを言っていた。出て来たサイトそっちのけで、フリートークという感じ。あとで『Macお仲間探偵団』のMENOUさんに「ditブースに行って来た」と言ったら「あれ?あんたのサイトも出てたぜ」と言われた。「この人、今日会場に来てるよって、オレそのときに教えてやったんだけど、居なかったでしょ? 居たらトレーナーもらえたのにね、バッカだなぁ」え~、私が行ったのはその直後だ。間の悪さにまたもや、とほほほ。

 『Mac Fun』の抽選会には列が何重にも、うねって伸びている。「おめでとうございま~す! 本日のiMac当選者、出ました~」帽子を被った20歳台(?)の女性がiMacを引き当てた。私は、明日並ぶことにした。

 沖データのアンケートにも並んでみた。アンケートに答えると、くじ引きができるのだけど、そのアンケート用紙をもらうのにも並ばなきゃいけない。私はマウスパッド・シートをもらった。

●1日目●Mac Fan Night

 『Mac Fun Night』の会場では、展示会場でも時折一緒になった人たちとバッタリ会って、だいたい、一緒に居た。借金toshさんや『最愛のiMacを創る会』『Macお宝鑑定団』のDANBOさん、いろんな人とも話すことができた。

 ステージでは、有名人・著名人による座談会が開かれていた。座談会メンバーのデーブ・スペクター氏は「日本ではやっぱり、もっと軽くて小さなノートタイプが必要。Power Bookでも重くて、ボクの知り合いはみんな買っていまでは漬け物石に使っているよ」というお得意のギャグを飛ばしていた。それに対して、みんな拍手喝采だった。

 座談会の後、P1に関して立野康一氏に詰問された原田社長は「現在のPower Bookがある一定の数量売れたら、P1が発売されるとだけ言っておきましょう。この場に居る人たちは、帰って周囲の人たちにPower Bookをたくさん買わせて、その時期を早めましょう」なんて言っていた。価格、サイズに関しては「S.ジョブスは『すべてはUFOが現れてからの発表だ』と、今日のインタビューで語っていました」とも言っていた。んーどーゆーこと?

 『Mac Fun』ライターの高橋敏也氏に、勇気を出して声を掛けてみた。「最愛のiMac日記というサイトをやっています」と言ったら「あー、ボクの事書いてたでしょ? で、今日ダンナさんは?」と聞かれた。ひゃ~、急に恥ずかしくなった。でも「ウサギを長生きさせるコツ」を教えてもらった。それは、粗食させることなんだって。終盤、パーティ会場の一角でEudra Pro Jが500円で売り出された。おお!買った。そんなワケで、この日の収穫。

・たくさんのチラシとパンフレット
・OKIの抽選でもらったマウスパット・シート
・「ちっす!」のマウスパッド
・500円で買ったEudera pro.J(4.0への無償VU付き)

 

 

●2日目●ふたたび展示会場
 昨日の同じ轍は踏むまい。今度はキチンとメモを取りながら、 コンシューマ・ショウケースを改めてまわった。 19日のレポートに書いたとおり、iMac関連の5色の周辺機器がいっぱい展示されていた。

 ショップコーナーでは、i-Dockを大事そうに抱えている何人かの人に出会った。i-Dock。こんなの知らなかった。

 『AGUAZONE』の横のブースでは、『Pinch』(だったか?)鳥の飼育ソフトが展示販売されていて、カラフルな鳥の着ぐるみを着た人が、周囲を歩いていた。「暑いだろうな~」と思って見つめていたら、思いっきり愛想よく手を振られてドギマギしてしまった。

 そうだ「私、iMacでピアノのお稽古したかったんだ」と言うことを思い出しSound Pavirionにも行った。「あのー、どういうものが必要なんでしょう?」あまりにも基本的な質問から入る私。「キーボードとMIDI音源とソフトとあと、スピーカーですね」あ、なんだ親切に教えてくれるんだ。「iMacでもできるようになったんですか?」「あ、これがUSB対応のMIDI音源です」もうちょっと本読んで 、勉強しなきゃ。

 アスキーのブースでは『Mac people』別冊を買うと、iMacのペーパークラフトと5色のアメ玉付きだった。んー付録天国、アスキー。

 Macintosh WIREでは「ピザ1枚の値段で」のiMacCMのパロディで「あったか~い牛丼一杯の値段で毎月Macintosh WIREが読める」という映像を流していた。わざわざ、このためだけに撮ったんだろうか?

 アニーズ・クラフトのブースでは、Be OSがギュンギュン動いているのを見た。立方体の各側面に動画が張り付けられて、その立方体自体も動いている。うあー、なんだかよくわからないけどスゴイ。

 『Macintosh改造工房』では、メモリの増設の仕方をやっていた。これでもう一度雑誌を見ながら、自分でできるかもしれない。講師の高橋氏の解説では「どうせ入れるなら128Mにしましょう」と言ってたけど、ビンボーなので64Mを買った。
この日の収穫。
・「ちっす!」マウスパッドと須山歯研さん提供の歯磨きセット、
 シマンテック提供の携帯ストラップ(団長、いっぱいお土産くれてありがとう!)
・「Mac Fun」抽選会でFDシール
・64Mメモリ(10,800円)

 そんなワケで、やっぱ見に行くだけでも、EXPOにはそれなりの心と頭と体調の準備が必要だということが、イタイほどわかった田中でありました。え~ん。

 

『Macお仲間』ブースの前で「ちっす!」バッジをもらう。ちょうどiMac Stationのひょろさんがやって来てツーショット!

i-Terior|の試作品展示。案外コンパクトと思ったが逆の感想を持った人も。注文制作の-Wに関する問い合わせも受け付けていた。

i-Teriorの発売元Ken Officeの社長とツーショット。「電気パネルを入れるのに、認可が厳しくて」と苦労話も。でもブースは大盛況。

アルプス電気のMD-5000の5色バージョン(参考出品)。シャープな直線のデザインが、より生えてキレイ。発売も近い…か?

ヤノ電器のブース。MOドライブ、FDD、カードリーダー、Fire Wire変換ハブ(?)とすべてカラーが揃うと、確かに欲しくなる。

テックパーツのマウス変身グッズ「ざ・きせかえ」。専用工具付きで1980円。ブースの前には女性ユーザーが多かった。

Macintosh博物館にて。向かって左がApple ||。以前テレビで見たことのあるゲームが動いていた。右はウォズニアックのサイン入り。

展示会場の入り口。初日は午後から来る人も多く、2日目は昼過ぎに帰っていく人も多かった。目的がハッキリしてるってこと?

『Mac Fun Night』のステージ。右は原田社長「ジョブスのお相手でフラフラです」と言っていた。え~んかいなそんなん言って。

『Mac Fun』ライターの高橋敏也氏と。「HP見たぞ~」と言われ大恐縮。ウサギを長生きさせるコツなども教えてもらった。きゃ~

パーティ会場での記念撮影。前列真ん中の女性(平島さん)とその右側のメガネの男性(鈴木さん)はiMac Fanサイトの運営者。

で、平島さんお手製のiMacリュック!底はハッピーMacという凝った造り。雑誌関係者などのカメラが取り囲み、突如記者会見に!?

左から最愛のiMacを創る会の中仙道太郎さんiMac Stationのひょろさん。中仙道さんの手には極秘ルートで入手したP1…うそです。

中仙道さん自作iMacふうVAIO。この画像が今年のはじめ、世界中を駆け巡って大騒ぎになったワケやね。リンゴマークの天地が逆。

幕張メッセの道路に止まっていたYumバス。駆け寄っていって、記念撮影する人多数。

 


2月23日(火)

 今夜はTVニュースで立て続けに『S.ジョブスへのインタビュー』を放送した。

 まずTBSの『ニュース23』。しまった! 気が付いたら、もう始まっていた。キャスターの筑紫哲哉氏がインタビュアー。ホテルの一室で「ソニーは大好きさ!」とジョブスが答えている。結構まどろっこしい質問に対しても、かなり丁寧に、でも淀みなく話すジョブス。う~ん、聞かせる。インターネットの暗い側面を指摘する筑紫氏に対して「それは、あなたのほうが詳しいでしょう。ただ車だって排ガスを出したり、困った側面もあります。でも、だからといって人が出会ったり、楽しんだりできるという位置付けには、変わりはないでしょう? それと同じですよ」とサラリとかわしていた。ま、当たり前な返答ですな。また、コンピュータの革新はまだ続くのかという質問に対して「まだまだ革新ははじまったばかり。今後、100年かけて変わり続けるだろうね。そう、ゆうに100年」と言う一方、「ディズニーが60年前にはじめて作ったアニメーションは『白雪姫』なんだ。ボクも見たし、ボクの子供達も見た。文化というのは、100年生き続けるものなんだ。(そこがPIXERとAppleでCEOをすることの違いであって)コンピュータを100年使いつづけることは無理だけど」と笑った。『白雪姫』を見るジョブスの横顔を、思わず想像してしまった。

 一方CXフジTV『NEWS JAPAN』の特集で12時10分からはじまったほうはすごかった。Appleの5色iMacのCMやこれまでの歴史、ジョブスの経歴などについて解説しながら、インタビューがはさまっていく。インタビュアーの木村太郎氏自身10年前にSE/30を買ったそうで、質問の節々にMacユーザーならではのスルドサ(?)を見せていた(iMacも買ったようで、インタビュー中「私も10分でインターネット接続ができた」とジョブスに言っていた)。ジョブスも、こっちのインタビューのほうが妙にご機嫌がよさそうに見えた。満面の笑顔で、木村氏と固く握手してたし。ちなみに、インタビュー時の服装も場所も『ニュース23』と同じだった。

 インタビューでは「その賞讃」「その英断」「その将来」について聞いていくという趣向。最初の2項目に関してジョブスは「シンプルなのがアップルらしさ。我々は、パワフルでシンプルなものを作りたかった」「私がAppleに戻ったとき、15もの製品ラインがあって、誰もが混乱していた。それを4つのカテゴリーに整理し直して、おかげでいまではスッキリと仕事もしやすくなったよ」と語った。このインタビューの合間には、なんと1984年のMacintosh発表時(EXPO?)の映像が流れた。おー、これはあの伝説の"ジョブスがカバンからMacintoshを取り出す"シーンだ! 当時の観衆もみな、スタンディング・オベイションだった。

 さて「その将来」について。PDAというジャンルを先導していたのに、Newtonプロジェクトが中止されてしまったことを 解説した上で、なぜ辞めてしまったのか木村氏が質問したが、なんだかジョブスははぐらかすような返答をしていた。

「パソコンを作るのと同じ力を注入すれば、我々はPDAで25憶ドルのビジネスができただろう。でも、パソコン自体が成長段階にあるから…」
う~ん、それってどういう意味? 放送ではカットしたけど『P1』に関しても聞いたんだろうか。で、こんな形になったとか。

 最後に、日本の経営者にアドバイスをと請われ「2つあります」と言った。

まず1つめ。「私ひとりが仕事をしているのではなく、チームを組んでいるということです」。ホンマかいな。「私の関心は、会社をうまく経営することではなく、世界で最も優れたコンピュータを作ること。だから、ワクワクするんですよ」。だから、ユーザーはドキドキするのよ。またいい製品のことばっかり考えて、経営が傾くんじゃないかと…。
 そして2つめ。「私は日本の経営者を何人も知っていますし、彼等はみな私よりも優秀な頭脳を持っているので、何もアドバイスすることなどないのですが」と前置きし(これも、ホンマかいな!? 日本人受けするように、妙に謙虚ぶりっこしてないか?)「経営戦略・人材を知って、それを全員が実行すれば結果は必ずついて来ます。ユーザーは聡明です。製品を知ってもらいさえすれば、そしてそれが、みんなが求めるものであれば、成功は後から付いてくるのです」うーむ。近江商人のような教え。安藤優子さんもジョブス通と見え、特集の後に「コンピュータはカラーを選ぶ時代であって、ユーザーもそれを求めているんだ、というのはいかにもこの人らしいナと思いましたね。それにしてもジョブス氏、相変わらずのジーパン姿でした」とコメントした。

 以前、この『NEWS JAPAN』の特集が放送されるというニュースが前もって流れたとき「声を吹き替えるのね」と予想した私は、バカでした。こんなに凝った構成とは。EXPO Tokyo99以来、反省生活を送っている私。明日は、反省日記を書きます。


2月24日(水)

 この1週間のことを振り返ると、ふにゃけてダレたり妙に落ち込んで反省してみたり、それでいて肝心なことを書き忘れたり、すっとばしたり、いっぱい勘違いや記憶違いや打ち間違いをしたままアップしてたり…やけに感情の起伏そのままに書き連ねてしまった。肩に力が入りすぎちゃって、カラまわりしてしまった。「レポートします」なんて言っておいて、まともなレポートできなくてゴメンね。反省、反省。でも反省ばっかりしてたら暗くなるだけなので、これでお終いにします。やっぱ、私は楽天的でミーハーだから。

 ただ、今回のEXPOでつくづく感じたことがある。私はもはや、書きたいときに自分の手許に"自分のMac"がないと、思考回路の一部がなくなってしまったみたいに感じたということだ。Macはパーソナル・コンピュータであるということが、いまさらながらホントにわかった。あ~、Power Bookを持って行きゃよかったというのは言い訳だけど、Power Bookを持ち歩くのは私には重すぎるのよね。早く、軽くてコンパクトでどこへでも持ち歩けるMacが欲しいよ~。そうだ、それもこれも『P1』がまだできないのがいけないんだぁ! 責任者、出てこい! 原田社長~! 期待してんだからね~!

CONTENTS

このサイトは、インターネットでの発表以来iMacに魅入られてしまった私の「えへへ」な毎日や事件などを綴ったページです。購入前のワクワクや「なぜ、欲しいのか」という自問自答、発売当日のドタバタの様子に続き、買った後はドキドキしながらiMacと親しくなって、E-Mailを送れないと言ってはオロオロ歩き、新しいソフトを試しては「やっぱり快適やねー」と喜び、東にEXPOがあると聞けばS.ジョブス見たさに飛んでいき、西に極秘情報があれば「おせーて」と頼み込み…まあ、そういう出来事が次々と起こりました。これからは、どんな大冒険が…!?ワクワク。

おかげさまで「Mac Fanホームページコンテスト98」でメッセージ賞を受賞しました。わーい。

CONTENTS

またまた広告が載っている。あと4日で、近未来のフォルムがやってくる。8月29日、iMacアイマックがやってくる。ンコ店の本日10時から新台!みたいやぁ、思っていたよりも高級感があると感心している。

BOOKS
参考文献ってことではなくて、あっぷるとステーブ・ジョブス関連の本。

スティーブ・ジョブズ II

ハードカバー – 2011/11/2

ウォルター・アイザックソン (著),

井口 耕二 (翻訳)

講談社刊

スティーブ・ジョブズ II

ハードカバー – 2011/11/2

ウォルター・アイザックソン (著),

井口 耕二 (翻訳)

講談社刊

ロスト・インタビュー スティーブ・ジョブズ 1995

ソフトカバー – 2013/9/11

講談社刊

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

ハードカバー

ジェフリー・S・ヤング、 ウィリアム (著),2005/11/5
東洋経済新報社刊

アップルを創った怪物ウォズニアック自伝

2011/11/2

スティーブ・ウォズニアック (著),

井口 耕二 (翻訳)

ダイヤモンド社刊

アップル・コンフィデンシャ2.5J(上/下)

2006/4/27

オーウェン・W・リンツメイヤー (著),

林 信行・他 (翻訳)

アスペクト刊

林檎の樹の下で ~アップルはいかにして日本に上陸したのか~

2011/10/17

斎藤 由多加 (著),

オープンブック刊

アップル宣言―クレイジーな人たちへ

1998/02

真野流・北山耕平 (翻訳)

三五館刊