Vol.37 iWeek 3Days

ミニステージを見ていたら、私の後ろを1人の男性が
窮屈そうに通り抜けようとする気配を感じた。お、
こんなビジネスマンふうの男性も見に来てるのか…

と振り向きながら道をあける。ん、うぁ!原田社長ではないか!?

今日からiWeek 3Days 5月4日(金)

 大阪でiWeekがはじまった。今年で3回目だ。私は午後から行った。原田社長の基調講演が始まってから、だいぶ時間が過ぎていた(毎年の遅刻です。今年は出がけに夫から「もう少し痩せないと、その服は似合わないな」と言われ、「じゃあ痩せるまで出かけない!」とケンカしているうちに遅刻したのだ)。今ごろからじゃ、入れてもらえないかなぁと思いながら講演会場に行ってみた。やはり終わっていた。ロビーにいた魚井センセイに
「と~っくの昔に終わったよ」と言われてしまった。くー。
「ひょっとして原田社長はiBookを持ってきたのでは? 見せてくれたのでは?」とドキドキしながら聞いてみる。
「教えな~い。講演での内容は、ヒ・ミ・ツ」 き~。なにがあったというのだぁ。

今年はゲーム専門コーナーも設けられていた。これぞゲーセン?

バッグやグッズ、ジャンク部品など多彩 な販売ブースが出ています。

 展示会場は、大賑わいだ。今年もカップルや子供連れのファミリー、年輩の夫婦などいろんな顔ぶれ。ステージでは、恒例「借金Toshさん」によるPowerBookG4バラシ&クロックアップ講座、松尾編集長と荻窪圭さんによる「MacWireの作り方」や音楽講座など、盛りだくさんだ。また、子供たちに楽しくMacを教えてくれるiKidsコーナーもある。あるユーザーグループのブースでは「形だけ新iBook」という、手作りのモックアップ(?)を展示していた。「新iBook」の実寸木製模型だ。塗装は白いペンキだけど、ちゃんと蝶番で広げられるようになっている。は、早い。1日の深夜に発表されて、もう、できている。なんでも、昨日、大急ぎで作ったそうだ。しかし、なぜか名前は「形だけ新iBook2」となってある。なんで「2」なんだろう?
「実は先に、PowerBookG4の薄さでもう少し、小さくて軽いモバイルが欲しいと作ったんで」 と、チタン色(!!)の初代「形だけ新iBook」を見せてくれた。同じく素材は木で、くりぬ いてPB2400のキーボードが埋め込まれている。もちろん動かないし液晶画面もないんだけど、一見“本物”みたいだ。

 

「いやー新iBook、もう少し軽くして欲しかったなぁ」
「CD-ROMドライブを抜き出したら、あと何百グラムか軽くなるんちゃうかな?」 「外でCD-R焼かへんもんなぁ」
「でもカワイイんちゃう?」
どんどん人が集まってきて、初代と2の「新iBook模型」を触りながら、iBook談義となったのであった。

  そうか。その手があるのか。 「CD-ROMドライブを外す…」
いいことを聞いた。そこでPowerBookの内臓HDの入れ替えをやっているアミュレットのブースに聞きに行ってみた。
「あのーPowerBookG4、まだ持ってないんですけど」
「はいはい、なんでも相談に乗りますよ」
「DVD-ROMドライブを外したら、何グラムくらい軽くなります?」
「えっ、外す…? いやー元々軽いもんですからねぇ。使うたびにまた取り付ける大変さを考えたら、外すメリットないですよぉ」
「んじゃ、ちょっとでも軽くするために外せるものって何?」
「ん~。自転車の世界ではチタンのネジに代えて軽くするってのはありますがねぇ」 「PowerBookG4のDVD-ROM外してというお客さんはいなかった?」
「うん、初めて聞きましたねぇ」 失っ礼しました~。

 

 ミニステージを見ていたら、私の後ろを1人の男性が窮屈そうに通 り抜けようとする気配を感じた。お、こんなビジネスマンふうの男性も見に来てるのか…と振り向きながら道をあける。ん、うぁ! 原田社長ではないか!? 思わずまじまじと顔を見つめて驚いてしまった。その反応に、原田社長も驚いていた(いや、私が驚かせてしまったのか)。ふと原田社長の手元を見ると…ちょうど新iBookがピッタリと納まるサイズの黒いバッグを持っているではないか!? そ、それは、もしや? そのバッグの中味は~? 私の想像は、はるかアフリカ大陸まで飛んでいった。ここで原田社長からバッグを奪い、ガードしている社員らしき男性3人のタックルをくぐり抜け、エレベーターまで走り込んでタッチダウンすれば、新iBookは私のもの…あ、これはドロボウだ。いけない、いけない。私の想像力は、アフリカ大陸から大阪の会場にまで戻ってきた。こうして黒いバッグのヒミツは守られたのであった。めでたしめでたし。

木製の「新iBook」模型1号と2号を見せびらかしてくれるお兄さん。

あ、荻窪圭(右)さんだ。コラムではいつも「あたし」と出てくるので、女性だと思いこんでいた…。左は松尾MacWire編集長。

  

お買い物の楽しみが… 5月6日(日)

 iWeek2001の最終日。今日はもう1回行こうと思っていたのだけど、体調を崩して行けなかった。ああ、最終日にゲットしようと思っていた品々があったんだけどな。私はどうもイベントになると、それだけで興奮して倒れてしまうみたいだ。いや、その前からカラダのあちこちが順繰りに痛かったり、壊したりしている。やだね…ったら、やだね。ギャグまでおばちゃんくさいじゃないか。困ったもんだ。

 そうそう。iWeekの初日にMacFanブースで1000円ちょっとのムックを買ったら、ガラポンくじで2等賞が当たった。お勉強ビデオやMacFan特製アポロキャップの中から選ぶのを迷っていると「MacFanって文字の入った帽子は、イヤですか?」とキレイなお姉さんに聞かれてしまった。「い、イヤじゃないけど」と言いながら、滝口編集長の野球ユニフォーム姿が頭に浮かぶ。うう、い、イヤじゃないけど…。私はそういうキャップ被る機会がないし。結局上下巻セット1万円の『FLASH習得ビデオ』をもらった。なんだか申し訳ない気分です。HDドライブ買ったらiBookが付いてきたとか、MOドライブ買ったらPowerBookG4が当たったとか(そんなん、どこかでやってないかな?)つい希望的な例えをしてしまう私。

 帰ってビデオを早速見たら、画面がWindowsだった。がーん。いや音声では、Macの場合もキチンを説明してくれるんだけど、なぜか、暗い気分になってしまう。説明はすごくわかりやすくて、ためになった。あ、まだFLASHのソフトは持ってないのだ。


内閣のメールマガジンと、メールを出した列車強盗 5月7日(月)

 TVニュースで「小泉首相の所信表明演説」を見ていたら、小泉さんの口からこんな言葉が飛び出した。 「…小泉内閣メールマガジンを発行します」 うぉ~。目からウロコやらカサブタやら、カサブランカがポロポロとこぼれ落ちた。「内閣」という言葉と、「メールマガジン」が結びつくとは思わなかった。まるで、ミシンの上で蝙蝠傘とウサギが出会うような組み合わせじゃないか。毎朝メールチェックすると、「リンククラブ・ニュースダイジェスト」やら「ソフマップお買い得情報」とか「BAKAで~す」とかと一緒に「小泉内閣メールマガジン」ってタイトルが受信一覧に並ぶってこと? 一生懸命想像するが、想像できない。不思議な光景だ。

 

 編集長は誰だろう? 広告も掲載するのか? 「いまなら購読申込者のなかから抽選で新iBookをプレゼント!」というキャンペーンもしたりして?(やらないわな)。購読申込みは、どこへ行ったらできるんだろう。やっぱり首相官邸のHPだろうか。首相官邸のHPには以前、橋本内閣のときに行ったことがある。花やら山やら、なんか橋本さんの趣味の写 真をいっぱい見せられた。ちょっと愛想のつもりで家に上がり込んだら、延々、そこん家のおじさんにアルバムを見せられたような気分だった。まぁ、カワイイとも思ったけどね。

 

 メールといえば今日のニュースで、史上最高額の列車強盗犯の話もおもしろかった。一旦は捕まったんだけど脱獄し、30年以上ブラジルに住んでいた男性(というか犯罪者)。「健康の悪化と望郷の念」を理由にイギリスに帰りたいとロンドン警察にメールしたんだそうだ。書き出しは「はじめまして」か、「お久しぶりです」か? ロンドン警察の返事は「Re:イングランドへの帰国の件」で返信したの? しかし列車強盗なんて前時代的な事件の結末(?)が、メールで「帰りたいんだけど…」とは。ニュースでは臨時の旅券を発行されて飛行機に乗り込んだそうだが、それが大衆紙サンのチャーター機ってのにも驚くし、帰国後の抱負は「英国人として、パブでビールを飲みたい…」というのも映画セリフみたいだ。捕まるだろ、普通 。


公園のギャオス。その正体は 5月8日(火)

 神戸では「花みなと・こうべ」というイベントも終了した。人工島の巨大な空き地をお花畑にして、自由に散歩できるという趣向だ。
  もともとあった公園には、渓流もあってセリやヨモギや葦が生い茂り(こういうのビオトープというらしい)ハトやスズメや鯉や亀やミズスマシやら糸トンボやら、ガチョウかカモみたいな水鳥やら、昼はヒバリが空高いどこかでピーチクパーチク鳴いてるわ、夕方にはヒラヒラとコウモリが飛んでいるやら、とにかく野生の王国なのだ。 私たちは休日によく、パンを持ってエサをやりに行くのだけど、「この公園で、コアラを見た!」と言ったら、信じてもらえるかもしれない。言ってみようかな。そしたらテレビの取材もやってきて…いやいや、それじゃオオカミ少年か。それはさておき、最近、首も脚もくちばしも長い大型の鳥を発見した。池の魚を狙っている姿は「うあ、襲われたら恐い」というくらいデカい。家に帰って図鑑で調べたが、どうもアオサギかゴサギのような気もするんだけどかわからないので「ギャオス」と名付けた。飛んでいるときに「ギャオス、ギャオス」と鳴くからだ。2羽のペアで10階建てのビルの屋上に住んでいる。夕方になるとビルの屋上の隅っこにたたずみ、もう1羽を持っている様子。
「うちのダンナ、まだ帰ってけぇへんわ、と思ってるみたい」と言ったら、夫に
「うち奥さん、出かけたまんま遅いなぁ、と待ってるオスだよ」と言い返された。それって私のことぉ~?

「ギャオス」の正体はアオサギ。うさぎのグレコなら一発でヤラれると思うくらい脅威的な風貌だ。

奥はジェットコースター、すぐ左にいるギャオス。私を襲おうとねらっているのか? あるいは友達になろうとしているのか。不気味だ。

  

また新たな迷い道 5月10日(木)

 昨夜、TV東京のニュース番組『ワールド・ビジネス・サテライト』で、新iBook発表会の模様をやっていた。デカい身体のジョブスやフィル・シラーが持つと、以前のiBookでさえ小さく感じたから今回も疑っていたのだが、原田社長が手に持つ様子からしても、かなりスッキリとコンパクトなようだ。白いボディもピカピカつるつるとして、おフランス製高級化粧品のファンデーション・ケースを思い起こさせる。いや、例えるものが小さすぎるな。そういう基本化粧品7点セットを詰め込んだ特製バニティケースという感じかな。装飾性はないけど、素材感が女性っぽい(というよりグッと年齢層を絞り込んだ、女の子っぽい)。iMacはあくまでもデスクトップ=家のなかでの存在感で捉えるんだけど、ノート型は「持ち物」として見てしまう。ニュース番組のなかで新iBookを使う男性アナウンサーが妙に、カワイらしく見えてしまった。

 そういえば、iWeekの初日にエレベーターで乗り合わせた女性がつぶやいていた言葉を思い出した。

「めっちゃ、カワイイ」(うっとり~)

 するとあの言葉は、やはり…? そうだったのか?

 それでも私は、白ということにどうしても躊躇している。私は家電でさえも白物が好きじゃなくて、色物しか持っていない。部屋の壁紙も白一色じゃイヤだから、いまの家は一辺をピンクがかったベージュ、洗面 所はグリーンの壁紙を張っている。そういう点では、TitanのPowerBook(=素材感むき出しのいさぎよさ)のほうが好みなのだ。でもPBより200グラムでも軽い新iBookは魅力的だしなぁ。iMacの「カニの抜け殻・着せ替えパーツ」のように新iBookのケースの着せ替え、出ないもんだろうか。赤とか青とか、セルロイドの筆箱のようなマーブル模様とか…。ちなみに20~30年前、よくTVCMをやっていた「象が踏んでも壊れない筆箱」というのがあるが、あれはポリカーボネート製だったそうです。


美白の女王、到着 5月12日(土)

 今日は新iBookの“展示解禁”日。なんかボジョレー・ヌーボーみたいだが、新iBookは「赤」はなくって「白」なのだ。いえ、白に文句があるんじゃない。今年の出来がどうか、やっぱりナマを見てみなきゃね。ちなみに、正式(?)にはiBook(Dual USB)というらしいが、なんか、この言い方って電気製品っぽい(電気製品なんだけど)。

 などとブツブツ言いながら、おなじみ神戸の正規販売店Seidenに朝から見に行った。久しぶりに行くと、1階入り口付近の目立つところにあったMac売場が、5階に移ってる! 元Mac売場は、デジカメコーナーになっていた。う~ん、諸行無常の響きあり。

 新iBookを探しながらMac売場をウロウロしたが、原寸大のカラーコピーをボードに張って展示しているだけだ。と、顔見知りの店員さんと目があった。以前、PowerBookG3発売日に「ヒマそうにしている店員さん」と私がここで書いたら「どうも、ヒマそうな店員です」とメールをくれた人だ。ひょえ~。でも今日もヒマそうだ。いや、開店直後だから、そう見えるのか。
「まだ、来てないんですよ」
たずねる前に言われてしまった。こちらの目的ミエミエでした。えへへへ。いつも眺めるだけで申し訳ないっす。
「今日の夕方には届いて展示できると思うんですけど」
アップルから展示用iBookが届くのを、さっきから何度も確認しているようで、決してヒマではないのだ。

  そこで、私達も夕方まで待つことにした。今日中に届かなかったら、ここで泊まり込んで待ってやるー。寝袋を用意して…と思ったが、ひとまず書籍売場でマニュアル本を見に行った。それから大型手芸店にソファカバーの生地を買いに行ったり、とんかつ定食を食べに行った。さらに大型書店で古代史の本を買い込んで(最近、夫と私は3~6世紀の日本史に凝っている)喫茶店で買ったばかりの本をとばし読みし(サラのページをめくる至福の時!)、CDショップの輸入盤が10%引きの看板を見つけてはフラフラと物色しに入り、もう脚がいたいよ~という頃には4時過ぎていたのだった。クタクタになりながら、いざ出撃だ。なければ今夜はSeidenにお泊まりだ(!?)。

 すると、おお! 5~6人の人垣ができているではないか! 新iBook、ご到着~。次から次へと「触りたいモード」の人が控えていた。展示品は、iBook-DVDだった。私もその、なんとなく出来ている行列に加わって順番を待つ。みんな、まずは持ち上げて、トラックパッドやキーボードを触ってから、また持ち上げて思案顔で去っていく。順番が来て、私もまずは持ち上げた。均等に重さを支えられるというのか、重さの割には持ちやすい。ヒンジ部分の構造が、いまイチ写 真ではわからなかったんだけど、広げたときに液晶画面が下がるようになってたのね。

 で、触ってみる。キーボードの沈みは浅いが、ヌチュっと吸い付く感じ。私は堅めのキータッチが好きなんだけど、このくらいならOKだ。それにキー1個1個が大きいので、指を立てなくても打てる。アームレストの部分は奥行きがゆったりして、金属の肌触りがサラサラして気持ちいい。解像度1024×768で、キリッと文字は見やすい。横に展示してあるPBG4と、画面 のサイズを見比べてみる。
「私が使うには、iBookで充分でございますかしら~?」
「ボクだって、これで充分でございます」
と、横で夫が言う。ちょっとぉ。なんでアナタも使う気でいるの? 今度は、私が独占だーい。 もはや毎日、家と仕事場の間を持ち歩く気になっている自分が恐い。

 そしてウワサの白色ケースは…早くも指紋でベタベタだった。しかし、たしかにキレイ。今度のはインパクトは弱いけど、清潔な美しさ。ちょっと高級な洗面 器とか体重計とか、東急ハンズの浴室用品コーナーにあるモノの質感を思い浮かべる。実物を見た人はみな誉めるというのがわかりました。500円玉 貯金、数えなおして、また出直します~。


PowerBookG4幕の内 5月14日(月)

 いま出ている「Mac People」に、iWeekにてコッソリとiBookを見せびらかす原田社長の写 真が載っている。やっぱり。そういえば、あの日の夕方。1階ロビーの長椅子で、荻窪圭さんと松尾MacWire編集長が2人並んでPowerBookG4を広げている姿を見たのだ。「MacWireのニュース速報?」と思ってチラチラ覗き見していたのだが、荻窪圭さんはあのとき一緒に『原田社長with iBook』の写真を印刷用データにして、キャプションを書いて東京に送っていたのかもしれない。ああ、覗き見かたが足りなかった。それにしても2人並んでPBG4を広げる姿というのは…。なんというのか、新歌舞伎座の幕間で、豪華特製幕の内弁当を広げているような、そんな迫力(?)がありました。


首相官邸ツアー 5月16日(水)

 国会中継がやたら注目されている。連日ニュースやワイドショーで話題になって、とうとう国会中継のTV視聴率が同時間帯で1位 になったんだそうだ。視聴率1位をとると、TV局では番組スタッフに社長賞や金一封なんかがでるそうだが、小泉内閣でも、そういうのあるんだろうか? ないか。

 そういえば「小泉内閣メールマガジン」は、どうなったんだろうと思って、首相官邸のホームページに行ってみた。前に見たとき(というのは橋本さんの頃だから、かなり前なんだけど)よりもトップページの写 真が少ない気がする。そのぶん、奇をてらわずTEXTがギッシリ詰まって、内容が充実してるかも? と期待できる。  

 各種白書へのリンク一覧もあって、これは便利。ときどき、統計データを調べるのだけど「えーと、このデータは通 産省にあるのかな? それとも郵政省?」と、どこに行ったらいいのかわからず、グルグルと役所のバーチャルたらい回しを味わったことが何度もあるが、そうか、まず首相官邸で一覧すればいいのね。ネットで公開されるまでは、何万円もするブ厚い書籍しかなくて「1回見るためだけに買えるワケないじゃないか~!? ビンボー人には見せないってことかぁ~!?」と怒っていたが(図書館にも置いてあるが、こういうのを調べたい時っていうのは、すぐに思い立って見たいもんなのだ)いい時代になった。  

 お、「インパク」バナーと並んで「みんなで学ぼうやさしいIT講座」というバナーがある。たしか数カ月前は「総理と学ぼうやさしいIT講座」だったんだけど。んでもって、森さんの顔写 真+胴体はアニメというキャラクター(?)がFLASHアニメで、画面右から左へとテケテケ動いていた。それがまるで射的の的のように見えて、ついポインタで「エイ!」と押してしまったのだ。罪深いことをしたもんだと、いまでは反省している。…と反省したら、別 立てでしっかりと「総理と学ぼうやさしいIT講座」が生き残っていた。「4月25日までの掲載分です」という但し書き付きで、森総理のまま(ただし顔もイラストに変わっている!)。  

 肝心のメールマガジンだが、発刊に向けて準備中なので今しばらくお待ちください、とのメッセージが書かれている。そして「ご意見をお聞かせください」というページへのリンク。う~ん、私もなんかご意見を言いたい。「メールマガジンで、私にもコラムを書かせてください。『小泉内閣えへへ人生相談』なんか、どうでしょう」と書いてみたが、送信するのはやめた。えへへへへ。しかし「総理、結婚してください」と送信する女性は、いるかもしれない。いないか。


違いのわかるウサギ 5月22日(火)

 ウサギのグレコのペレット(飼いウサギ専用のペットフード)がなくなったので、ホームセンターに買いに走った。いや、あるにはあるのだけど、近所のスーパーで買った間に合わせのペレットでは気に入らないらしく、鼻を近づけただけで「違う!」という顔で見上げるのだ。私、このところ取材に出かけたり、その原稿を書いたりしてちょっと忙しいんだけど。事情を説明するのだが、食べることと私たちの目を盗んではソファに上がって粗相することしか考えていない幼気な瞳で迫られると、弱いんだなぁ、私。

 帰り道、夫がポツリとつぶやいた。
「ボクも、今夜はなんか、美味しいモノ食べたい」
うう~。普段から奥さんにロクなもん食べさせてもらってないのね。ヒドイ奥さんだ。奥さんは誰だ? あ、私だ。いや~私、このところ取材に出かけたり、その原稿を書いたりしてちょっと忙しいんだけど。事情を説明しなくてもわかっている夫は、ずっとガマンしてきたのだった。


本、本、本、本の森 5月27日(日)

 週末にiBookが発売された。すぐに手に入れた人達は、あちこち早速バラし大会とかすごいことになっているようだ。借金tosh World!さんはお馴染みクロックアップと大改造をしているし、こだわりさんの部屋さんはネジをいっぱい並べているし。いや~ん、iBook丸ハダカの図。私だったら、きっと組み立てなおした後に「なんかネジが何本か余ってる…」ということになりそうだ。

 そんな世間様の様子をうらやみながら、うちも、この週末はバラし作業ですごいことになっていた。仕事場の壁紙を張り替えようと内装会社に頼んだのだが、本がギッシリと詰まった書棚が壁の一部を塞いで、ビクとも動かせない。天井も張り替えるので、デスクの上のモニタやMacも押し入れとかに非難させとかなきゃをいけない。そこで、部屋じゅうの本やモノをバラして整理することにした。ウサギのグレコは本や雑誌が大好きなので「ウサギの手も借りたいんだけど」と相談してみたが、食べちゃうくらい大好きなので、手を借りるのはやめにした。

 用意した段ボール10個と、ゴロゴロ車のついた大きめの衣装ケース10個をいっぱいにしても、まだまだ片づかない。本気で本を全部箱詰めしようと思ったら、50箱にはなりそうだ。なにせ、うちの書棚は奥行き40センチもあって、本が二重に置いてある。ひょっとしてさらに奥から本が湧いて出てるンじゃないだろうか? とのぞいたくらい、いつまでやっても片づかないのだ。
「お。これは10数年前、Macを初めて買おうと検討していたころのパンフレットだ。東京の友達が、ショールームかどこかで集めたアドビの刷り見本とかと一緒に送ってきてくれたんだよなぁ」と夫は、しみじみしている。
「あ、こんなところに優香の古いグラビア雑誌を隠していたのか!」と見つける私。
「……それより、コレ見て。君は知らないだろうけど、昔あった日本語版『ローリング・ストーン』の創刊号が出てきた」とごまかす夫。

 え~い、こんなんだから、いつまでも片づかぬのだぁ。思えば結婚してから10年余り、引っ越しやら地震やらで、なんか、ず~っと本の片づけして暮らして来たような気がする。日曜日の深夜を過ぎて、なんとか内装“準備”は済んだけど、これを元に戻すのかと思うと、いまから腰が痛いよぉ


なんで  5月28日(月)

 今日は、いよいよ仕事場の内装工事~。綺麗になるし、デスクと書棚のレイアウトも変えられる。ああ、真っ白いカベには、やっぱり真っ白いiBookが映える。500円玉 貯金は、まだまだ足りないけど、気が大きくなっているいまの気分に身をまかせてしまうか? それとも液晶モニタに変えて(現在、仕事場ではPM7300&17インチCRTモニタを使っているのデス)デスク周りをスッキリ・スタイリッシュにするかな? などと、私の思いは、はや次への段階へと飛んでいく。昨日まで片づけでヘロヘロに疲れていたのに。「ああ、うれぴぃ」と、朝早く目覚めてしまった。

 ところが、なんである。今日になって突然「今日の工事は中止。明日1日で仕上げます」と、工事会社から言い渡されてしまった。なんで? こんなことってアリ? うちの階下にはお店があって(1日に何度かオルゴール・コンサートをやる店で、上の階にいる私たちは、騒音を立てないよう~に静かにしている。私達って、なんて立派な隣人、いや上人)今日はちょうど定休日だから、ドタンバタンと音をたてても気兼ねしなくて済むのは、今日だったのに。明日といわれても…。どうすれば、いいんだろう? デスクの脚は外して解体してあるし、Macも押し入れにしまい込んである。ガラ~ンとした仕事場で仕事もできず、工事も進まず、ボウゼンとして過ごす。ひとつだけ、わかったことがある。やっぱり、こんな状況にはiBookが必要だ。いや、PowerBookG4でもいいのだが。


まさかの「敷地禁煙令」  5月29日(火)

 昨日の内装工事事件(?)。予定していた職人さん達が事故を起こし、それで工事に来れなかったらしい。初めから聞いていたら、1週間、工事を延ばしてもイイと言ったのに。…いや、そうするとMacは押入の中にあるままだから仕事できなくて、困るな。事情を聞いてなくてよかった。そんで、言わなくてよかった。結局、別 の職人さんが4人もやって来て、昼過ぎから夜の8時までかかって仕上げてくれた。音をたてないようにソ~ッと壁紙をはがし、ソ~っと歩き、ソ~っと張った。と、思う(邪魔になるだけだから、私はその場に居なかったんだけど)。

 張りたての壁は真っ白で、他のところのヤニ汚れが強烈に目立つ。
「ん~、この白さを保つために、明日からは禁煙にしよう」
夫が、できもしないことを宣言した。「いや、ボクは吸うよ。君は社員だから、敷地内禁煙! どうしても吸いたいときは、喫煙券を売ってやる」
Appleよりも、厳しいのかユルいのかよ~わからん禁煙令 を出されてしまった。見つかったらクビになるのか? 


立体テトリス、やってます  6月2日(土)

 またまた内装の話題なんである。いまだに本棚やデスクの大幅な配置換えをやったり、新しいデスクを買って組み立てをしている。いままではパーティション代わりに本棚を3本バラバラに配置していたので、妙に入り組んで死角だらけだったのだが、今度は壁にピタッと本棚を並べた。デスクも増やしたし、プリンターの置き場所も変えた。デスクの位 置を動かそうとするたびに、17インチモニタや20インチモニタを夫と二人で抱えて動かしている。「できるだけ中途半端な空間を作らないようにしたい」と、いろんなモノを動かしながら、立体テトリスをしているのだ。普段マウスよりも重いモノを持たない私は(あ、そんなことはないか)身体が痛い。壁紙張りたての化学物質臭プンプンで、頭も痛い。目も痛い。


工場見学に行ったり  6月10日(日)

 いやぁ1週間以上のごぶさただ。仕事場の片づけが終わらないうちに、また仕事が少し忙しくなり、出かけたり徹夜で仕事したりしてました。7割がた部屋はキレイに整理できたが、段ボールはまだいくつか床に転がっている。どーも、このままの状態で「ま、いまは忙しいからとりあえず」なんて言いながら、1年2年が過ぎていくような、イヤーな予感がする今日このごろだ。

 

 ところで壁紙の化学物質臭に関して、壁紙メーカーの方からとても親切なメールをもらった(北野さん、ありがとう!)。その臭いの原因はホルムアルデヒトで、最近の壁紙とノリは、ノンホルマリンタイプが多いのだけど、まれに超 微量のホルムアルデヒトでも反応する人がいるのだそうな。そうそう。私も夫も化学臭には敏感で、シックハウス症候群が話題になっているので、 事前にそこんとこを確かめたのだ。「いまは、ほとんどノンホルマリンですからあまり心配ないそうですよ」と言われ安心していたのだが。今思えば、新しく買ったデスクの建材のニオイも、強かったかもしれない。解決策としてはやはり換気です。 換気は空気清浄器の数倍から数万倍の効果 があります。 できるかぎり窓をあけるなりして換気を行って下さい

 「これで1週間たっても改善されないようだったら、クレームをつけて貼り直してもらうように。ともかく、泣き寝入りしちゃダメです」ともアドバイスしてくれた。おお。しかし玄関のドアもベランダのガラス戸も全開にしておいたら、ちょうど1週間目にパタッと臭いが消えました(でもクーラーをつける気候になるまでは、窓全開でいこうと思う)。おかげで、何時間仕事場にいても平気になってしまって、仕事をサボる言い訳がニオイとともに消えてしまった。ははは。 

 実は私は以前、自分でカベ紙を張ったことがある。住んでいた賃貸鉄筋アパートの化粧合板がなんとも陰気くさくてイヤだったのだ。「この部屋を出るときになんて言い訳しよう?」と思ったが、「ま、その時はその時さ」と東急ハンズで壁紙と専用ノリと道具一式を買ってきて、案外キレイに仕上げることができたし、部屋も一新して素敵なパリの下町のアパルトマンみたいになった。なにせ薄いピンクの壁の部屋と、薄いブルーの壁の部屋にしたので。(ちなみに、その部屋は阪神淡路大震災でブッ潰れた。ホントーに、その時はその時だ、と思った)。以来、結構私は壁紙を張り替えるのが好きになってしまったのだ。ちなみに今回の内装は 施工屋さんに頼んだけど「1iBook」にも満たない金額。ニオイさえ消えれば現金なモノで、見違えるほど部屋がキレイになって「これなら4~5年に1回、壁紙張り変えようかな」と考えています。

CONTENTS

このサイトは、インターネットでの発表以来iMacに魅入られてしまった私の「えへへ」な毎日や事件などを綴ったページです。購入前のワクワクや「なぜ、欲しいのか」という自問自答、発売当日のドタバタの様子に続き、買った後はドキドキしながらiMacと親しくなって、E-Mailを送れないと言ってはオロオロ歩き、新しいソフトを試しては「やっぱり快適やねー」と喜び、東にEXPOがあると聞けばS.ジョブス見たさに飛んでいき、西に極秘情報があれば「おせーて」と頼み込み…まあ、そういう出来事が次々と起こりました。これからは、どんな大冒険が…!?ワクワク。

おかげさまで「Mac Fanホームページコンテスト98」でメッセージ賞を受賞しました。わーい。

CONTENTS

またまた広告が載っている。あと4日で、近未来のフォルムがやってくる。8月29日、iMacアイマックがやってくる。ンコ店の本日10時から新台!みたいやぁ、思っていたよりも高級感があると感心している。

BOOKS
参考文献ってことではなくて、あっぷるとステーブ・ジョブス関連の本。

スティーブ・ジョブズ II

ハードカバー – 2011/11/2

ウォルター・アイザックソン (著),

井口 耕二 (翻訳)

講談社刊

スティーブ・ジョブズ II

ハードカバー – 2011/11/2

ウォルター・アイザックソン (著),

井口 耕二 (翻訳)

講談社刊

ロスト・インタビュー スティーブ・ジョブズ 1995

ソフトカバー – 2013/9/11

講談社刊

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

ハードカバー

ジェフリー・S・ヤング、 ウィリアム (著),2005/11/5
東洋経済新報社刊

アップルを創った怪物ウォズニアック自伝

2011/11/2

スティーブ・ウォズニアック (著),

井口 耕二 (翻訳)

ダイヤモンド社刊

アップル・コンフィデンシャ2.5J(上/下)

2006/4/27

オーウェン・W・リンツメイヤー (著),

林 信行・他 (翻訳)

アスペクト刊

林檎の樹の下で ~アップルはいかにして日本に上陸したのか~

2011/10/17

斎藤 由多加 (著),

オープンブック刊

アップル宣言―クレイジーな人たちへ

1998/02

真野流・北山耕平 (翻訳)

三五館刊