Vol.26 アクアアー

OS Xの新しいユーザーインターフェース

「Aqua=アクア」は、かなり気持ちよさそうだ。
これがiMacやiBookで動いてたら「カワイ→」とラブリーに驚くし、
G4で動いてたら「おお、カッコイイ~」とも思えるだろう。

ケーキ屋さんの店内で「これでまた、ブタになるかな~」としみじみ計算しながら(?)パフェを食べる私。帽子はグレコとお揃い“ウサギの耳”が付いているが、どうしても立たない。この写真を撮っていたら、隣のカップルも同じようにケーキを手にして記念撮影を始めた。見たらEPSONのデジカメだった。

メリー・デジタル・クリスマスにしみじみ 12月25日(土)

 昨日のイブになって、やっとルミナリエを見に行った。想像したとおり、すごい人出だった。プロ・アマたくさんのカメラマンが、あちこちで三脚を立てて「ルミナリエ・ベストアングル」をねらっていた。歩きながら写真を撮っているカップルやファミリーも多くて、なかでも今年はデジカメ率が高かった。感覚的には、20~30代カップルの1~2割はデジカメかな。いや、あくまでもザッとした感覚であって、交差点に立ってカウンタをカチカチしたワケじゃなんだけどね。
 
 そういうデジカメ・カップルを見ていて、気づいたことがあった。デジカメって「会話のできる道具」なのだ。例えば、ルミナリエをバックに彼女を撮る。彼氏は、その場で「ほら、こんなふうに映ったよ」って液晶モニタで見せてあげる。額を寄せあってモニタを覗き込む二人。いままでの銀鉛カメラとは違う“撮ったあと”の会話っていうのが成り立つわけだ。ホームページに使うとか、あとからコンピュータにデータを取り込みやすいとか、どうしても銀鉛カメラの代用品というのか“周辺機器としてのデジカメ”っていう認識が私にはあったんだけど、使い方そのものが変わって行くんだな、きっと。うーん「そこに愛がある」って感じだ。

 

 ルミナリエをひととおり見終わり、「光の回廊」の入り口付近にまで戻ったところで“消灯”時間の10時30分になった。ザワザワしながら歩いていた人たちが静かになり、立ち止まって“その瞬間”を待った。教会の鐘のような音が鳴り響いたあと、フッと灯が消えた。「ウワー」「キャー」という歓声や悲鳴があがった。あれほどゴージャスに輝いていた光が消えて、しかもそのなかに何千・何万の人が取り残されている光景。初めて見て、なんだか涙が出た。よく「ルミナリエは点灯の瞬間がいい」と言われていて、その時間帯が特に混雑するんだけど、私はいままで点灯の瞬間には行ったことがない。そんな勇気がない。地震の直後に電気がつかなかった心細さとか、ついた瞬間のざわめきとか、「電気はついたけど、これからどうなるんだろう?」という漠然とした感情がごっちゃまぜになって甦ってしまうような気がするからだ。
 
 その後、古い知り合いがやっているバー(なんだけど、今年は10カ月ぶりに行った)「れてぃしあ」に行った。映画・命で「デジタルだの、インターネットだの、僕には関係ない話だもん!」と言っていたマスターのもっちゃんや金ちゃんが、「メールもできるんだぞ!」と自分の携帯電話を見せて自慢している。カウンターにいた他のお客さんは、NikonのCoolpix950(だっけ? レンズをグイグイ回して撮影できる高級機種)を持っていて「お、そちらはC-2000ですか?」なんて言いながら、お互いに持ち心地を確かめあったりした。今日も、夕方から街に出かけてケーキ屋さんでパフェを食べていたら、隣の席のカップルがEPSONのデジカメを持っていて、いままで写した画像を見ていた。うーん、どこを向いてもデジタル世界。ルミナリエが始まった5年前、地震が起きた年には考えられなかった状況を立て続けに見て、時の流れになんだかしみじみしてしまった。


グレコが立ち上がって、私を追い立てるのよ 12月26日(日)

 毎年のことながら、年末はわけもなく慌ただしい。なんせ、お坊さんさえ走り出してしまう「師走」っていうんだから私も、このところずっと何かに追いかけられている気分だ。ふと振り向いたら、ウサギのグレコと目が合った。「クッキーちょーだい」のポーズ=上半身を思い切り伸ばして立っている。そうか、グレコが私を追いかけていたのか。もうすぐ、ウサギ年も終わりだ。

 年賀状は書いていないどころか、まだ作ってもいない。ひぇ~、どうしよう。昨年はインターネットで申し込んで、グレコのかわいい写真入りポストカードを格安でDTP印刷してもらった。400枚も刷って大量に余っているから、今年もアレを。私もワルよのう…。なんて考えもふと頭をかすめたが、アドレスが変わってしまったからムリだ。う~ん、夫にがんばってもらうしかあるまい。えへへ。

 ここ数年、年末の深夜TVで洋画のクリスマス映画が多くなった。アメリカ映画のクリスマスものの決定版「34丁目の奇跡」は50(60?)年代、70年代、90年代と3回もリメイクされているが、全部TVで見てしまった(「34丁目の奇跡」マニアと呼んで)。先日はS.ジョブスそっくりの俳優が主演の「スモーク」を見て、その翌日にはビル・ゲイツそっくりの俳優が出てる「アメリカン・クリスマス・キャロル」なんてのもあった。どうも不思議な巡り合わせだ。ちなみにビル・ゲイツそっくりさんは因業金持ちのスクルージではなくて、スクルージにいじめられてる従業員の役だった。クリスマスには関係ないけど、今日の昼間は「ニューシネマ・パラダイス」をTVでやっていて、またかじりついてジョワ~と涙を流した(私は、あの主題曲を聴いただけで条件反射的に泣いてしまう)。どうも年末というのは、心洗われる映画に浸らなきゃいけないようだ。あ、慌ただしい理由はこれか。


アノ人に代わって、神戸のGAPを見てきたゾ 12月30日(木)

 暮れのギリギリに来て、風邪を引いてしまった。カゼ薬を飲んでよー寝る、よー寝る、ヨ~ロレイホ~だ。でも微熱だから、夫は「どうも、怪しい。なまけもの病だ」と疑っている。失礼な。昔から私はタイミングが悪いというのか、肝心のときにトンマなことが多いのだ(自慢することじゃないけど)。林間学校の直前に“はやり目”にかかって行けなかった小学生時代。40度の熱を出して下宿でどん部衛をすすっていた大学3回生のクリスマスイブ。結婚して初めての大喧嘩で夫が1週間、家に帰ってこなかった(仕事場に泊まり込んでいた)ときはちょうど桜の咲き始めで、夫の機嫌がなおった頃にはすっかり桜も散り去って、結局2人でお花見は楽しめなかった。以来、お花見の季節はもの哀しい気分に襲われる。
 
 ともかく、目の前の問題は年賀状だ。今日は仕事場に出て、プリントをした。いやぁMD-2000Sというアルプス電気の古いプリンターだけど、キレイな刷り上がり。まだまだ大活躍してくれる。いい気分で刷っていたらカラーリボンがなくなったので、夕方、三宮に買いに出た。このところ、車で移動することが多くて三宮センター街(=大型の商店街)を歩くのは久しぶりなので知らなかったが、GAPの店舗ができていた。ここはひとつGAP取締役のS.ジョブスに代わり、勝手に調べて報告しよう。
 
 ビルの1階から4階まで、ぜんぶGAP。渋谷の店といい、なんだかすごい勢いの出店だなー。玄関に立っている女性もフロアにいる男性もレジの人もみんな、対応は気持ちいい。しかし、驚くべき発見をした。5台くらい並んだレジが、すべてIBM製なのだ。カラーモニタ付きで、コンピュータみたいなレジ。レジの女性は、私が口を開こうとする前に「これは今日、値下げしたところなんですよ」とか、感じよく話しかけてくる。うううGAP、スキなし。結局Sale中のレザー風コートを買ってしまった。えへへへ。でも、なんでGAPにiBookが売っていないんだ~!? いや、やっぱり売ってたほうが楽しいもん。


それは煩悩という名の、108つの情熱 12月31日(金)大晦日~

 やり残したことが山ほどあって「いったいこの1年、私は何をしていたんだろう」って気にかられる。ああ、今年も108つの煩悩が浮かんでは消えていく。なんて、つい「煩悩」などと知ったような言葉を使ってしまったけど、辞書を引いてみたら英語では「wordly」とか「passions」って言うんだそうだ。そうかpassios=情熱。生きてるからには煩悩を持つのは当たり前なんだな。あ、こういう考え方も煩悩かな。
 
 そういう意味でいえば私の今年いちばんの「煩悩」はこれだ。
 ●Mac World EXPO Tokyoに行って生ジョブス
 私の中では「EXPOに行く人」は、デベロッパーかすごいハードユーザーだという定説があった(定説! ま、こんな時事的な話題も入れたりなんかして…)。だから、行くこと自体が事件だった。しかも、仕事の出張を除いては、生涯2度目の一人旅(1度目は大学生の頃のいわゆるひとつの“失恋旅行”。あのときは、若い女が1人なので行く先々で「もしや自殺…?」という表情をされたもんだ)。基調講演の入場券を運良くもらったまではよかったが、夢にまで見た(ホントに夢を見た)生ジョブスの姿にクラクラしてしまい、その場の壮大な雰囲気に飲まれて、よく覚えていない。やっぱり、あれは夢だったのか。
 
 ●iMacを開腹してメモリを増設というのも、今年の大きなできごとだ。開腹を思い切るまでずいぶん時間がかかったが、それがあなた年明け早々●5色iMacが出て5万円値下げショックがあったと思えば、秋には●またまた新しいiMacが発表されてメモリの増設が楽チンな構造になった。そうか、今年だけで2度も新しいiMacが出たのか。●なんちゃってiMacも次々と出たし。出たといえば、●ついに待ちに待ったiBook発表。軽量小型というモバイルを予想していたら、画面やキーボードを犠牲にしないで“持ち運べるiMac”というコンセプトで「そう来たか」と唸った。持ちあげてみて、やっぱり唸った。カラダを鍛えねば、とカツを入れてくれた逸品。
 
 一眼レフに211万画素デジカメと●高機能カメラを今年2台も買った。そのせいで(?)新しいカラープリンターもiBookも買えなかった。写真と言えば、●原田社長とムフフなツーショットを撮ったのは、iWeekだった。特別編でも、いっぱい遊んでしまいました。それに●iMacお部屋自慢コンテストで2位ももらったし、なんだか写真にまつわる嬉し・楽しい出来事が多かった。
 
 身の回りで急激にメールが当たり前になった年でもあった。名刺交換しても、95%はメールアドレス付き。仕事でも連絡や原稿のやりとりは、ほぼ100%メールになった。ところが●メールのトラブル頻発2月にOutLookで突然送信ができなくなり、メーラーを変えたら今度は送信文書の文字化けがよく起きた。そんなこんなに生来の筆無精が重なって、もらったメールの返事を書きそびれたままにしちゃったのも多い(出せなかった方、どうもすみません)。リンクも整理し直そうと思ったまま、ほとんど手をつけられないでいる。
 
 ともかく飛び飛びながら今年も1年間、このページを更新することができました(あ●ホームページとEメールの引っ越しとか、引っ越し記念の●怒りんぼうジョブス君Tシャツなんてのもあった)。ツッコミやはげましのメールもいっぱい、ありがとうございました。んで、来年もよろしくね。


何の因果か、明日は早起きしなきゃいけないのだ  1月5日(水)

 今宵、丑三つ時にQT放送されるMac World EXPO2000のキーノート。がんばって1時過ぎまで起きてたけど、明日は早起きして京都に行かなきゃいけないのでもう寝ます。『ラパン』という季刊誌の桜特集の取材だ。林檎の木に咲く新しい花が見たかったけど、仕方ない。桜だって、まだ咲いてないけど。そんなわけで皆さんがいち早くレポートしてくれたのを明日見ようっと。あれ? 夫はこのまま起きて、ライブを見るのかな?(コーフンしても私を起こさないように、夫への伝言です)。 

ランプの精が呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン 1月6日(木)

 早寝するとは言ったものの、結局気になって昨夜のキーノート・ライブが始まるのを、見てしまった私。えへへ。「おおーS.ジョブス氏、痩せてるぅ」「お腹も引っ込んでるー」「痩せて、前の前のCEOのJ.スカリーにちょっと似てきた」などと、いつものようにMacに関係のない部分でまずは感動。しかも今度は、画像も音声も滞ることなくQT4の調子もいい。ううう、いかん、いかん。このまま行くと締めくくりの「あ、そうだ。もうひとつ言い忘れたことがあった」という決めゼリフが出るまで見ちゃいそう。「iMovieがいかに素晴らしいか」といった発表のあたりで諦めて、ベッドに入った。ただしホントに諦めたわけじゃない(諦めの悪い私)。寝室のドアを開けたまま夫に「もっと音量大きくしてー」と頼み、ジョブスの声を子守歌に眠ることにした。こういうとき家が広くないってのは、便利でいい。ときどき「ウオー」という歓声と、拍手の音が混じる。でも私のヒアリング力では、内容を理解するまでには至らなかった。そんなわけで、下は寝てしまった私に見せるために夫がキャプチャしたシーン。

 その後の内容は今朝出がけにニュースサイトで慌てて読んだところでは

  • ・ウワサのハードの新製品発表はなかった(ってことはTokyoで発表か!?)
  • ・MacOS Xの内容が紹介された
  • ・iCEOの「interim」がとれて正式にCEOになった

ということらしい。そんでもって夫の解説によると「OSXは、すごいんだよー。作業中のデータを小さなアイコンにして下の方に置いておけて、また開くときには魔法のランプの精みたいに、ヒュオ~ンと開くんだよー」とか「iCEOはCEOになったんだけど、この呼び名が気に入ってるから、これからもiCEOを名乗るんだって」とか。う~む。なんのこっちゃよーわからん。今夜は、QT再放送を見なきゃ。

 

しかしiCEOって、あなた…。iMacがヒットしてiモードやらiガムやらが出てきたように、これからはi 課長とかi 係長代理とかi 総理大臣が流行りそうですな。


そういうことだったのかと徐々にじょじょ~に理解中 1月9日(日)

 サンフランシスコのMac World EXPO2000。行った人達が続々とニュースをアップしてくれて、かなり詳しいことがわかってきた。キーノートで発表された内容もMacお宝鑑定団さんは完全翻訳レポート!だし(詳しすぎて私にゃわからん)Pierre Designさんとこの解説はすごくわかりやすい。展示会場レポートも、あっちこっちで大充実だ。う~ん、行ってないのによくわかる(行ってナマで見ても私にはわかんないことが多いです)。現地からのレポートしてくれている方々、毎年、本当にありがとうございます。

 Mac OS Xの「X」はエックスだとばっかり思ってたけど、9の次の「10=じゅう」だったのね。え? 違う? えーと…。ま、ともかく、いままで言われてたような「ダブルOS」でなくて、いずれすべてが「X」になるというのはスッキリしてていい。2つあったら私、わかんないもん。

 それにOS9までの対応アプリケーションはOS XのClassicっていうAPIで使えるから、いままでのアプリ資産も無駄になんないようだし(ただしこの場合、ユーザーインターフェースはいままでどおりの「プラチナ」で、今回公表された「Aqua=アクア」は使えないらしい)。なんだか、68MacからPowerPCに移行した時代を思い出してしまった。あの頃、アプリケーションの箱には「Power PC最適化」なんて書いてあった。いえ、私はいまだに68Macも使ってるからアプリケーションも68用が多いんだけどね。

 それにしてもOS Xの新しいユーザーインターフェース「Aqua=アクア」は、かなり気持ちよさそうだ。特にDockと呼ばれる機能は便利だし、“魔法の精”がヒュ~ッと飛び出す動きは、初めてMacと出会ったときの「コンピュータじゃなく生き物と接している」気持ちを思い出させてくれる。これがiMacやiBookで動いてたら「カワイ→」とラブリーに驚くし、G4で動いてたら「おお、カッコイイ~」とも思えるだろう。この1~2年は、iMacだとかハード面で「Appleらしい独自性」が目立ってたけど、OSで久々に「Macにしかない」ビックリ感が戻ってきたって感じだ。OS Xサーバーの発表では「なんのこっちゃわからん」だったが、これは待ち遠しい。うん。早く使ってみたい。でもLC630では使えない。そろそろ、年貢の納めどきか?(年貢は、誰に納めるんだろ?)
 
 先日の京都に取材に行った日のこと。「京都の冬は底冷えするぞ~」と覚悟して背中にカイロも張っ付けて行ったのに、3月下旬だか4月の陽気で暑いのなんの。桜の取材に行く私の気合いが、天に通じてしまったか? んで、帰りに京都駅で「冷やし白玉あんみつでも食べましょ」と甘味処を探したが、駅ビル周辺ではデパートにある1軒しか見つけられなかった(すごい行列で、入るのをあきらめた。モノを食べるのに並ぶって、私はこの世で3番目にキライなのだ。ちなみに1番キライなのは、洗濯物をたたむこと。仕方がないので、コーヒー飲んで帰ってきた)。おまけにデパートの地下に入れば「神戸コロッケ」とか「神戸コーヒー」ばかりが繁盛してて、盛り上がった「せっかく京都に来たんだから」気分がヒュルヒュルヒュル~と縮小。

 やっぱ、京都の人はティータイムに抹茶飲まなきゃ(と思う私は観光客。結局、和生菓子とすぐきのお漬け物を買って帰りました)。


ちょっと寂しい、ハッピーマンデー 1月10日(月)

 Mac World EXPO2000サンフランシスコが終了してしまって、なんだか寂しい。ジョブスの発表をもっと聞きたいよ~(ほとんど中毒)。毎週月曜日にS.ジョブス出演・キーノートスピーチを全世界QT中継してくでー。「今週の僕の予定で最大のイベントは、子供たちの父親参観なんだ」っていうのも楽しいんだよね。ほら、よく会社だと月曜の朝に会議ってのがあるじゃない(あ、それは朝礼か)。「やあ、世界中のMacコミュニティのみなさん、1週間のごぶさただったね」なんてやってくれたら、喜んじゃうんだけどな。

半年前のヒゲもじゃ写真を、まだ使ってる大新聞 1月11日(火)

 キーノート翌日だったか朝日新聞の朝刊に「暫定がとれてアップル、ジョブス氏が正式のCEOに」と記事が載っていた。ところが、その写真が古い!ヒゲもじゃ。去年の秋から、もうヒゲはなかったぞー。ちなみに、Mac World EXPO2000のことは「同社の発表会」って書いてあった。突っ込み忘れていたので、一応、突っ込んどこうと思って。


速報なのか誤報なのか? ビル・ゲイツ辞任 1月14日(金)

 朝のワイドショーで「MicrosoftのCEOのビル・ゲイツ会長が辞任」と言っていた。なんか各局すごい慌てぶりで(なぜ?)、最初のニュースでは「会長職も辞職」と出た。でも、結局フジTVの『とくだね』によると「CEOをやめて会長職のそのまま」っていうのが正解らしい。うーん。こういうシティエーション、どっかであった気がする。「天声」が聞こえたから辞任するとか、なんとか正大師を「返上」するとか…。ワイドショーだけに、ついそんな想像してしまう。ビル・ゲイツ氏も、アメリカの独禁法裁判で「天声」が聞こえたのかな。
 
 フジTVの『とくだね』の小倉さんは「あれだけ何でも手に入れたら、もう何も欲しいもん、ないからじゃないの? これから、何するんでしょうね」と“引退”みたいに受けとめていたようだ。あまい。
 
 ちなみに新しいCEOは、現副社長のスティーブ・なんとかいう人だとか。え?またスティーブ? コンピュータ業界の有名人、スティーブだらけだ。スティーブだよ全員集合。良いスティーブ、普通のスティーブ、悪いスティーブ、なんつって。誰がどのスティーブなのかは、突っ込まないでください。

(夜になってからの追加です)
 昼間にこの話題をアップしたときは、まだネットニュースとかにも載ってなかったので「ひょっとして誤報?」とビビってたけど、夜のニュースでジャンジャンやってるので、安心(?)した。TV東京の小谷真生子さんのニュース(WBS)では「ゲイツ氏、院政」って言ってた。2000年、ビル・ゲイツ上皇、院政を布くってか? そこで訂正。「現副社長のスティーブなんとかいう人」というのは間違いで、「現社長のスティーブ・バルマー氏」が正解だそーです。うーん。新キャラ登場。早速、似顔絵も追加して作らなきゃ。
 
訂正その2。性格の良いスティーブ、ハンサムなスティーブ、顔の恐いスティーブに、訂正しときます。誰がどのスティーブかは、突っ込まないでください。


戻った1億円はどこへ行くんだろう? 1月15日(土)

 昨日は、ソーテックとアップルがe-One問題で和解(製造販売・輸出停止と1000万円の和解金)というニュースもあった。おお、そう言われてみればそんなこともあったっけ。なんだか、すごく前のような気がする。テレビデオみたいな今のシルバーe-Oneを見ていると「最初のなんちゃってiMacなデザインは、一体なんだったんだろう?」とも思う。こういうのを「時代に咲いたあだ花」って言うのかな。ま、いいや。Windowsユーザーでもないのに、Win界の悪口言うのはやめよう(はっ、やっぱり言っちゃった)。ともかくアップルが出していた保証金1億円は、戻ったってわけね。
 
 Windowsユーザーでもないのに、こちらは気になって仕方ない。ビル・ゲイツのことだ。ソフトウェア設計最高責任者になって「持てる時間のほぼすべてを、新たな技術開発に注ぐことができる地位に就いた」と発表するビル・ゲイツの顔といったら、もう、すんごくうれしそう。「さすが、元・天才プログラマ。開発現場に戻るのがうれしいのかねぇ」と一瞬思った(ほんの一瞬ね)。でも、そんな甘いもんじゃないってことは、私でもわかる。Mac OS XのAquaに似た「Aquma」とかを開発するとか? 同じ日にGE(ジェネラル・エレクトリック社)との無線ネットワーク技術で提携したというニュースもあって、「全世界の家電製品もマイクロソフト化計画」がヒタヒタと進んでいる感じ。うーん帝国の野望は、もっと広い領地を目指すのか。家電まで牛耳るようになるのかな、やだな。


何が起こるかわからないから、いいのかな  1月17日(月)

 子供の頃から寝付きの悪いほうだが、この時期が近づくと特に夜眠れなくなる。今年も1月17日がやってきた。やっぱり今年も、目がギンギンに冴えてしまって、昨夜から今日の朝までTVで阪神淡路大震災のドキュメント番組を見続けてしまった。昼間はあの日と同じように、1日中ヘリコプターが飛ぶ音がしていた(5年前ほど、たくさんじゃないけど)。私の中で、どうもしっくりくる言葉が見つからない。つらいとか、悲しいとか、そういうんでもない。やっぱり、この日はしみじみするしかない。ちなみに、去年も書いたけど私んちの地震体験はココ。地震から11カ月後に書いたものはココ
 
 5年前の地震で、私が使っていた15インチモニタが机から落ちて割れた(当時、私が使っていたMacは夫のお古でもらった][siだった)。即、17インチモニタを買い、半年ほどしてLC630が10万円を切る価格で出たので飛びついて買ったのだった。だから将来、新しいMacを買うことがあっても、いまのLC630は手元に置いておきたいと思う。神戸の人はあれ以来、時間の尺度を「地震前」「地震以降」という言葉で表すことが多いが、私にとってLC630は、文字通り地震以降に「とりあえず、がんばんなきゃ」と思ってやってきた相棒なのだ。
 
 ところで5年前といえば、Appleは値引き乱売で会社が傾きつづけていた最中。だから私のLC630も安く買えたということは、その後のギル・アメリオの著書『薄氷の500日』やジム・カールトン著の『アップル』で知った。そして2年半前にジョブスが帰還。MacOS8、iMacの発表と続いて、いまのような復活を遂げた。世の中、何が起こるかわからない(悪いことも、いいことも)もんだと、つくづく思う。


今度の夢は、なんのお告げ? 1月19日(水)

 しみじみばっかりしていたら、うっかりしてることに気がついた。Mac World Expo Tokyoまであと1カ月を切ってるではないか!? うーん。今年はどうする? 今年はどうなる?
 
 昨年の今頃、ジョブスが夢に出てきて「ニタ~ッ」と笑った。「これは、ゼッタイ何かある!」と、その気になって幕張まで行ったっけ。実は、今年もヘンな夢を見た。今朝のことだ。雪山とか超高層ビルの屋上に登ったりしていろんな人を尋ね歩き、推理しながら“ある人物”を追っている私(たしか、仲間も3人ほどいた)。追っているのは誰なのか自分でもわかんないまま、あるところまで来ると、また夢の最初のシーンに戻ってしまう。その後の流れも登場人物も展開シーンも最初の夢と全く同じ。そういうことが3度も続いて「もう、その夢は見たっちゅうねん! 早く次に進め~」と夢のなかで夢にツッコミを入れて目が覚めた。時計を見たら、きっちり1話1時間。まったく同じ夢を3回続けて見ていたことになる。いったい、何を暗示してるっちゅうねん? 私が追ってた人って誰?
 
 いままで、PowerBook520cをイーサネットでつないで、iMacのFDドライブ代わりに使ってきたが、だんだん邪魔くさくなってきた。ついにiMac用の外付けFDドライブを買おうと思いたったのが、ひと月前。ところが行った先では売り切れだったり、置いてなかったり、店が閉まってたり(つまり閉店時間をすぎてたワケです)で、いまだに手に入らない。


100円でiBookは買えませんが、当たるかも… 1月20日(木)

 そういえば、今年お初のiBook懸賞に応募した。これで、何回目だったっけ(ハズれっぱなしの人生か?)。今度は、100円ショップ専門商社のオースリーってとこだ。え?100円ショップにも目玉商品でiBook?(だったら私は徹夜するよ!)。いやいや、ホームページ開設を記念してのプレゼントだそうだ。簡単なアンケートに答えるだけ。んー、でも100円ショップって最近あんまり行かないなぁ(ハッ、これがバレたらまたハズレるかも)。しかし、100円ショップってメジャーになったもんだ。10年ほど前は、神戸でいえば高架下のボロい店でタワシとか水切りネットといった台所用品しかなかったのにぃ。すごいなぁ。洋服の100円ショップまでできたって、このあいだニュースで言っていた。Apple Storeも100円ショップの時代が来るかも(来ないか。考慮の余地はありませんか? 原田社長~)。


ジェット機だよ~ん、ご褒美だよ~ん 1月21日(金)

 Appleが発表した第1四半期の業績。いやぁ、すごいもんです。売上、利益、出荷台数、どれをとっても右肩上がり(なんだか懐かしい言葉の響き)。おまけにジョブスに取締役会が、ご褒美として「アップルの普通株式1,000万株のストックオプションを承認し、小型飛行機ガルフストリームVを提供することを、満場一致で決定した」。ひょえ~。小型飛行機つっても、写真を見たらデカい双発のジェット機だよ~ん。

灯油を買った途端に、暖かくなった 1月24日(月)

 去年の暮れから、灯油が切れたまま。とりあえずリビングには部屋据え付けの温水パネルヒーターがあるし、ずーっと暖かかったので「ま、いいや」とそのままにしていたら急に週末、寒くなった。ストーブがないとiMac部屋(実質的には、ウサギのグレコの部屋になってる)が寒くて寒くて、5分いるのもつらい。ウサギのグレコは自前の毛皮があってヌクヌクしてるけど、私はつらい。今日になってあわてて灯油を配達してもらったら、また暖かい日に逆戻りしちゃった。ん~、なんなんだ、この天候、このタイミング。長野県の大町も、今年は雪があんまり降らずに春めいた日が多いんだって(なぜに長野に話がとぶのか? いや、ちょうど知人からそんなメールをもらったもので)。

CONTENTS

このサイトは、インターネットでの発表以来iMacに魅入られてしまった私の「えへへ」な毎日や事件などを綴ったページです。購入前のワクワクや「なぜ、欲しいのか」という自問自答、発売当日のドタバタの様子に続き、買った後はドキドキしながらiMacと親しくなって、E-Mailを送れないと言ってはオロオロ歩き、新しいソフトを試しては「やっぱり快適やねー」と喜び、東にEXPOがあると聞けばS.ジョブス見たさに飛んでいき、西に極秘情報があれば「おせーて」と頼み込み…まあ、そういう出来事が次々と起こりました。これからは、どんな大冒険が…!?ワクワク。

おかげさまで「Mac Fanホームページコンテスト98」でメッセージ賞を受賞しました。わーい。

CONTENTS

またまた広告が載っている。あと4日で、近未来のフォルムがやってくる。8月29日、iMacアイマックがやってくる。ンコ店の本日10時から新台!みたいやぁ、思っていたよりも高級感があると感心している。

BOOKS
参考文献ってことではなくて、あっぷるとステーブ・ジョブス関連の本。

スティーブ・ジョブズ II

ハードカバー – 2011/11/2

ウォルター・アイザックソン (著),

井口 耕二 (翻訳)

講談社刊

スティーブ・ジョブズ II

ハードカバー – 2011/11/2

ウォルター・アイザックソン (著),

井口 耕二 (翻訳)

講談社刊

ロスト・インタビュー スティーブ・ジョブズ 1995

ソフトカバー – 2013/9/11

講談社刊

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

ハードカバー

ジェフリー・S・ヤング、 ウィリアム (著),2005/11/5
東洋経済新報社刊

アップルを創った怪物ウォズニアック自伝

2011/11/2

スティーブ・ウォズニアック (著),

井口 耕二 (翻訳)

ダイヤモンド社刊

アップル・コンフィデンシャ2.5J(上/下)

2006/4/27

オーウェン・W・リンツメイヤー (著),

林 信行・他 (翻訳)

アスペクト刊

林檎の樹の下で ~アップルはいかにして日本に上陸したのか~

2011/10/17

斎藤 由多加 (著),

オープンブック刊

アップル宣言―クレイジーな人たちへ

1998/02

真野流・北山耕平 (翻訳)

三五館刊