Vol.13 EXPOナマ

EXPO期間中、東京で出会った人やいろんな人について

書きました。なぜか、いま人気沸騰中

宇多田の話題も続きました。

そして、またもメールにトラブル発生。むむむ

2月28日(日)

 季節遅れのインフルエンザだろうか、ノドが痛くて、胸も苦しくなって、2日ほど寝込んだ。その間、またメールの調子がおかしくて、出した返信がエラーで返ってきたりすることが続いている。どうしたんだろうと、原因をあれこれ考えながら日がなゴロゴロしていたら、もう2月が終わってた。むむむ、いけない。こうやって、繰り返し同じ日常で時間が過ぎていくのは、いかん、いかん。ここはひとつ、新しいソフトやCD-ROMを買ってきて、新しい地平を開拓せねば、と思う。

 先週、打ち合わせに出かけたときのこと。あの“スパルタカス氏”が、また面白いことを考えていた。

「iMacの筺体が5色セットで350ドルっていうの、知ってる?」

 I/Oボードをパカッと開けると、中になーんにも入ってない、ディスプレイ用のiMacのことだ。 販売店で電源を入れなくて展示してあるのは、だいたいコレ(だと思う)。iMacの“着せ替えセット ”として欲しいと思っている人は、世の中に結構、多いんじゃないだろうか。

「あれ、どこかの販売店ルートで買えないかなぁ」

 お? さてはタンジェリンのiMacを買ったものの、早くも別の色が欲しくなったのか? 因みにスパルタカス氏一家のiMac、「1カ月待ち」の予想に反して、わずか数日で入荷したのだそうだ。

「いやね、あの5色の筺体にいろいろのボードとOSを入れて、遊ぼうかと思って」

へ? どーゆーこと?

「例えば、Be OSとか、Linuxとか、5個とも別のを入れていろいろと…」

 ひゃ~。恐るべし、マニアの世界。でも、どこかですでにWindows-iMacなんてものが、生まれているかもしれないなぁ。私は、あのモニタ部分の透明板をスポッとはずして、ウサギのグレコのお家にしてやったら、どんなに楽しく遊ぶだろうと想像してたんだけど。iMacの窓から、顔を出すウサギ。想像しただけで武者震いするほど、カワユイ光景だ。

 ん?そういえば忘れていたけれど、“スパルタカス氏”は昨年の年末にボンダイブルーのMD-5000(アルプス電気のカラープリンター)を買ったはず。でも、あとから買ったiMacはタンジェリン。するってぇと、つまり、ふふふふふ。

「あのね、あのね、EXPOで見てきたんだけど、タンジェリンのMD-5000、カワイかったよぉ~。あれを見ると、全部同じ色で揃えたいと、思うよぉ~」

 ニンマリしながら言った私の言葉の意味を察して、スパルタカス氏はこう言った。「そうそう。こうなったら買い換えたいんだ。どう? 1万円安くするから買う?」

ん~、もう一声! スパルタカス氏との交渉は、継続中(かな?)


3月1日(月)

 今朝、TVをぼーっと眺めていたら、ワイドショーで新聞各紙の紹介コーナーをやっていた。スポーツ新聞の見出しで『生ヒカル』というのがあった。宇多田ヒカルの初ライブの記事のようだ。そういえば先日、夫が持って帰ってきたスポーツ新聞に載ってた深田恭子のサイン会だか握手会だかの記事も見出しが『生深田』だった。最近ではニュースサイトでも『生ジョブス』って書いてるとこもあるし、流行っているのか「生・有名人」のレトリック。私が「生ジョブス」と言い出したのは昨年9月16日の日記だから、ここに「生」表現言い出しっぺ第一号を宣言しちゃおうっと。えへへ。言ったもん勝ち、早いもん勝ちだもんね(なんか無理があるが…)。今年の年末に『流行語大賞』とかに選ばれた暁には、まず、私にご一報ください。なんちって。

 幕張で念願の「生ジョブス」体験をしたわけだけど、まだまだ迫力不足だったなぁ。基調講演では、私の席からは遥か遠くの壇上で「あ、動いてる」という感じで、表情とかはステージ上の巨大スクリーンが頼りだった(早起きして前列の席を確保すればよかったって? ハイ、その通り)。おまけに、展示会場に(2度も)現れた生ジョブスにも遭遇できなかったし。シクシクシク。いまでも、思い出すと悔しくて悔しくて、胸が苦しくなるの。EXPOに行く前は「エレベーターで一緒になって、自分の仕事を説明できなかったらどうしよう。クビだ!って怒られるのかな…あ、私アップルの社員じゃなかった。あー、よかった」などと、想像を膨らませていたのだが。うーん。これはきっと、将来もっとすごい「生ジョブス」体験が待っているということかもしれない。そうだ、そう思うことにしよう。おほほほ。次は、ニューヨークEXPOかな? ニューヨークなら安いパックツアーで10万円くらいで行けるだろう。東京往復の交通費と宿泊費を考えれば、あんまり変わらないかもしれない。ニューヨーク、7年前に行ったことがあるし、地理もだいたいわかる。あ、なんだかまた、妙に元気が出て来ちゃった。

 ジョブスには生で身近に遭遇できなかったけど、東京にいた3日間でいろんな人に出会うことができた。明日からは東京&幕張で出会った人たちについて書いていこう。


3月2日(火)

 『Mac Fan』3/15号を買った。今月の表紙は、“スティーブ・ジョブスさん”だ(笑)。望遠レンズのアンバイだろうか…こんなに太ってなかった気はするが、髭を生やしたテルテル坊主のような顔がちょっと恐い。でも昔の写真とくらべると、目がずいぶん柔らかくなった…のかな。写真で見ると、ちゃんと左手の薬指にも結婚指輪をしてるんだなぁ、ということがわかった。

 今号は第1特集として『昨日のPower Book 明日のPower Book』が載っている。やっぱり、コンシューマ・ポータブルがEXPOで発表されるかも、ということに賭けてたのかな? ドーンと「ついにP1発表!」というニュースに続く内容として、この特集を準備してた…とか。くー、わかるわかる。独り合点で共感している私。

 私が東京で出会った人、第1弾。ここはやはり失意の(?)『Mac Fan』に敬意を表して(?)、ライターの高橋敏也氏だ。高橋氏のレギュラーページである「想買MAC胸算用主義」のタイトルには、いつもアーミー姿の似顔絵人形が載っているが、その通り、生・高橋氏は全身アーミーだった。

 「おー、ホントに着てるよ」。EXPO初日の夜に開催された『Mac Fun Night』(=パーティ)で見かけたとき、まず初めに思ったのは、このことだった。カーキ色のTシャツに迷彩色のシャツにズボン、安全靴のような軍用ブーツに、帽子まで被ってる。シャツの腕には、ドイツ(だったかな?)かなにかの国旗タグのようなモノが付いていた。神戸には「吉田ブラザース」という老舗の各国軍用払い下げショップがあるのだが、そこに置いてあるような“本当の軍用服”だった(と思う)。これでマシンガンなんか担いだ日にゃ、すぐに幕張署(?)に取り押さえられるだろうな。歩伏前進とかしてほしいな、と思わず見つめてしまった。それで、ついには話し掛けてしまったというワケだ。

「いまは、どんな小動物を飼ってらっしゃるんですか?」と私。

「うーん、いまはウサギとモモンガだけですね」と高橋氏。

「ウサギは、長いんですか?」

「いまで7年半、生きてますよ」

「ええっ? 長生きですね」

「そうそう、ウサギは5年以上で“長生き”って言われるから」

「長生きさせるコツは?」

「粗食させること。フルーツとか、いろいろな生野菜とか、あんまり食事に気を使い過ぎて手を掛け過ぎると、かえってよくないんだよね。やっぱり、もともとが野生の動物だから。」

 おー、さすがアーミー、ウサギの育て方もワイルドだ。でも生・高橋氏、似顔絵人形や以前『Mac Fun internet』に載った写真で見るよりも、ずっとスマートだった。声も文体からは想像ができない、ボーイソプラノ系の澄んだ声なのでビックリした。やっぱ生じゃなきゃ、世の中、わからんもんだ(なんのこっちゃ?)あれ? でもせっかく話ができたのにMacのこと聞くのを忘れてた。いまごろになって、やっと気が付いた。


3月4日(木)

 どうもiMacのメーラーの調子がおかしい。受信はできるのだけど、返信や新規送信でエラー出まくり。2月10日以降もらったほとんどのメールに対して、返信できないという事態に陥ってしまった(メールもらった人、ごめんなさい。そのうち、なんとかして書きますのでもうちょっと待ってね)。なぜ、こうもメール問題が起きる?

 これではラチがあかないので新しいメーラーで試そうと、ついにEXPOで破格の値段(=500円!!)で買ったEUDORA MAIL PRO3.1J(4.0J無償バージョンアップ付き)をインストールした。帰って来てから、なんだかずっとバタバタしてて、まだインストールもしてなかったのだ。わーい。新しいソフトをiMacに入れるのは久しぶりだ。なんだか新鮮な気分。仕事にもiMacを使うようになってから、どうも遊び心というのか、そういうものを忘れかけていて、いかん、いかんと思っていた。もっと、楽しいことを、iMacでしなきゃね。初心忘れるべからず。命短かし恋せよ乙女だ。話が脱線してしまったが、えーっと、そうだEUDORAをインストールして、またも待ち受けているのは、初期設定。私、こういう地味な作業は、嫌いなんです。そこで少しでもラクしようと、参考書になる記事が載っていそうな雑誌のバックナンバーを捜した。

 ああ、そうしたら見つけてしまった。昨夏のNEW YORK EXPOの『マックな人』藤原鉄人氏が「生ジョブス」って書いている。あちゃー。しっつれいしました。3月1日の日記の記述は、誤りです。流行語大賞は、『マックな人』藤原氏に決定(!?)。

 EUDORAの初期設定のことはすっかり忘れて「月日の流れるのは早いなー」なんて思いながら、いろんなバックナンバーを読みふけってしまった。

 東京で出会った人第2弾。私が東京に居る間泊めてもらっていた出版社には、ともかく謎な人が入れ代わり立ち代わりやって来ていた。やたらと元気のいい60歳代の女性(=社員ではない。社長のお母さんでもない)が有機野菜を使って晩御飯を作っていたり(ここは家庭か?)、広末涼子のデビュー映画を制作した映画プロデューサーが「ウチのISDNが調子悪くて、ニフティのフォーラムでトラブル情報を調べなきゃ」とか言いながらMacに向かっていたり(=この人も社員ではない。この会社はサークルの部室か? ちなみにこの人は「こないだFireWireで映画を1本作った(編集した?)」と言っていた。「EXPOでも最終日にFireWire関連のカンファレンスを受けたい」とも言っていた。なるほど映像関係の人には、FireWireって期待すべき新デバイスなんだなと実感した)、7歳の時に『宇宙戦艦ヤマト』を観て感動したというアメリカ人女性が夜の12時を過ぎてもMacでDTPしていたり(=この人は社員。あ、徹夜で仕事というのは出版社では普通の風景か)。

 いちばん謎だったのは、韓国から来たさる財閥系のお坊ちゃまだった。なんでも、韓国で昨年から開催がスタートしたアニメフェスティバルの実行委員長かなにかをやっている人で、日本のアニメ事情とかを調査にやって来たらしい。人の出入りが激しすぎて、誰もお客様として対処してあげない。私が、そこの会社のMacを借りて幕張レポートを書いていたら、夜遅くにその人がフラリやって来て、1人で会社の台所でご飯を作って1人で食べていた。誰か、お茶くらい入れてあげよーよ。そういう私も、Macを占拠しつずけたまま、お茶も入れてあげなかったんだけど。

「韓国では『男子、厨房に入らず』とか、言わないんですか?」と聞いたら

「現代は、男性も趣味で料理をする時代デス」と言っていた。ごもっとも。

 持参して来た韓国の海苔を食べさせてもらった。日本のより穴がいっぱい開いていて味塩がいっぱいかかっていて、おいしかった。韓国にも、海苔を巻いたおにぎりがあるのだそうだ。

「アナタは、結婚してますか? 料理好きですか?」と聞かれた。

「結婚しているので、料理は趣味じゃなくって必然でやってます」と答えた。

 するとMacのモニタを覗き込んで、ため息をつかれてしまった。あのため息は何だったんだろう? いまだに謎だ。えへへ。


3月5日(金)

 今日は夜遅くまで仕事で出かけていた。このところ、すごくすごく私の中でモバイル熱が再燃している。今日みたいにずっと出かけるときにも、手許に軽いモバイル・コンピュータがあればいいのになぁと思う。

 考えてみればiMacを買ってから、ちょうど半年たった。この間、休日でもMacの電源を入れない日はなくなってしまった。いまだに技術的な知識は身に付かないしApple Scriptに挑戦をしたこともないのだけど、iMacがウチにやって来てから、私のライフスタイルもずいぶん変った気がする。えーと。そもそもiMacを買ってから、私の生活のなかで何か変ったんだろうか? 明日、じっくり考えてみよう。


3月7日(日)

 メーラーだけでなく、ウチのiMac自体のご機嫌が悪くなってきた。1日に何度もフリーズしたり、サウンドが出なくなったり、インターネット中にアプリケーションエラーが起きたり。えーん。いままであまり大したトラブルもなかったのに、保証期間が短くなるにつれてエラーがよく起きるのは、どーゆーこと!?

 いや、一番の原因はご機嫌なんかじゃなくて、メモリが足りないということだと思う。ああ、でも自分で増設してホントに壊しちゃったら保証外だしなぁ。そう思って今日までズルズル来てしまったワケだが、えーい、こうなったら、増設してやる。iMacを開腹してやる~。

「それなら、V-RAMも同時に入れたら」

道具箱の中からドライバーを捜す私の背中に、夫が言った。

「V-RAMも買ってるの?」

 うんにゃ。EXPOで安くメモリを買って来たのだが、V-RAMは売っていなかった。どこのショップにも置いてなかった。私がメモリを買ったショップで「なぜないの?」と聞いても「すみません。V-RAMはねぇ…。置いていません」としか答えてくれなかったのだ。「V-RAMはねぇ…。」の「ねぇ…」の先には、何が入るというの!?

 そこで先週の木曜日、iMac販売店であるコンピュータショップに出かけた。メモリコーナーで捜したが、やっぱりここでもV-RAMは置いていなかった。ショップの人に聞いても「あー、ありませんね。今度いつ入ってくるかもわかりませんねぇ」と言われた。ぬぁに~? 入荷時期もわからない? V-RAMって不足しているんだろうか? それとも「そんな安いもん、売ってられまへんわ」ってことなのか? やっぱり、これからiMacを買う人は増設してから、ってのがオススメなのかな。あ、今のRev.Cの5色iMacのV-RAMは、最初からRev.Aより多いから、そんな心配もないのね。くー、うらやましー。

 勢い込んでV-RAMを買いにきたというのに、またも手にできずにトボトボ店内をうろついていたら、5色iMacの前で「買おうか、どうしようか」と悩んでいる様子の母娘を見つけた。2人とも上等のコートを着て、手にはハンドバック。娘さんは大学生か家事手伝いといった印象で、平日のデパートによく見かける母娘づれといった感じだ。店員さんが、母娘に説明していたので、ついつい耳をそばだててしまった。

「まず最初に申し上げておくことは、これはWindowsとは違うと言うことです」

 母娘は黙って聞いている。(ひゃ~、そんなとこから話、はじめる? と思いながら私の耳はますますダンボになっていく)。

「ですから、友だちがNECやら富士通のパソコンを持っていても、互換性がないのでソフトを貸してもらったりとかは、できません」

 これこれ。互換性はあっても違法コピーは、もとからダメでしょ。それからしばらく店員さんの「Windowsとの違い」うんぬんの話が続き、しびれを切らしたようにお母さんのほうがこう言った。

「…だからコンピュータのことわかっていない人でも一番使いやすいのが、これなんでしょ? そう聞いて来たんですですけれど」

お母さん、エライ! 店員よりも先にiMacのコンセプトを言っちゃった。

「いや、使いやすい、うーん、簡単というワケでもないんですが…」

 この店員さん、胸にEXPOで配っていた『Yum』バッジをつけているが、iMacをこの母娘に売りたくないんだろーか。テキトーにいいことばっかり言って売りつけるのも無責任だけど、こんな説明はいかがなものかと、横で見ていてハラハラした。それとも、iMacブームで「ショップ担当者のみが知る、ビギナー相手の苦労とか要注意事項」っていうのがあって、ビギナーには妙に警戒心が強くなっているんだろうか? 

 結局、店員さんの説明に釈然としない表情のまま、その母娘は「じゃあ、もうちょっと考えますぅ」と答えていた。店員さんが去った後も、その母娘はしばらくiMacを触りながら、なにやら相談している。どうやら、母も娘もコンピュータのことはあまり詳しくなさそうだが「ウチもそろそろ、コンピュータを買いましょうよ。それなら、iMacというのがよさそうよ」と期待して来たのに、出鼻をくじかれちゃった…。そんな様子だ。

 いまから思うと「はばかりながら…」と名刺を渡し、「わかんないことがあったら、サポートしますよ」と、私から声を掛ければよかったかなと後悔している。“普通の人のコンピュータ”を目指してきたMac、それがいままでで一番鮮明に打ち出されているiMacなのに、どうやったら「普通の人が普通に買える」ようになるんだろう。ユーザーになるまえの、プレ・ユーザーグループみたいな、そんなサポートってできないかなぁ、と思った。


3月8日(月)

 昨日の新聞に、キヤノンのデジタルビデオカメラの愛称募集の全面広告が載っていた。締め切りは4月5日で、採用作品には1,000万円が進呈される。い、い、いっせんまん! 昨日から私の頭の中を1,000万じゃなかった、愛称のネーミング案がぐるぐる、駆け巡っている。

 何かヒントはないものかと、今日はホームページに行ってみた。あれ?(昼間の時点では)まだ「愛称募集、1000万円!」とは載っていない。仕様書を見ると「IEEE1394対応」つまりFireWire対応とあった。EXPO TokyoでS.ジョブスが「FireWire対応の周辺機器はどんどん開発されていて、しかもその多数は日本においてです」とブイブイ言ってたのは、本当だったんだ。なんだか、Appleの追い風が吹いてるのかなぁ。

 現在は型番として『PV1』と呼ばれているのだそうだ。ん? どこかで聞いた気がするのは、私だけ? 『P1』に『V』が挟まっているように見えるのは、気のせいだろうか? いや~ん、気になって仕方がない。それならいずれ、トランスルーセントで5色(6色)バリエーションも期待していいのかなぁ。で、なで回したいようなフォルムのデザインになって…って、本家『P1』の全貌もまだ、わからないんだった。しかも『PV1』は、そんなデザインじゃないし。なんだ、残念。でも、やっぱりあれですね、ここまで似てると『Cano-Mate』とか『i-Canonポータブル』で決まりだぁ。 ダメ? やっぱり、ダメですね。はい。


3月9日(火)

 テレビで『G3』という文字がパッと出て、ドキッとする。「おー、G3もついにCMがスタートしたのか」と早合点する間もなく映画『ガメラ3』の予告編CMだとわかるのだが、本編のなかでもベージュのG3がでてくるのだそうな。数日前のMacお宝鑑定団さんに、そう載っていた。

 今日も頭のなかを、キャノンのデジタルビデオカメラの愛称のアイデアが浮かんでは消え、消えては浮かびしている。いけない、どーも動機が前面に出てしまう。

 東京の知人S氏(=Mac World EXPO Tokyoのときに、私が泊めてもらったとこの出版社の社長)が、今日はウチにやって来た。いま彼はウチのリビングでウイスキーを飲みながら、夫とAdbeのデジタル映像編集ソフト=プレミアのこととかFireWireでの映像の編集とかを話している。なんだか急に私の身の回りでFireWireがファイアーしてる、なんつって。


3月11日(水)

 ウチに泊まっていた知人S氏が、今日の朝、東京に帰っていった。「なんかおもしろいことはないか」と次々大風呂敷をひろげ、エネルギッシュといえばエネルギッシュなのだけど、まる2日一緒にいると疲れるのよ、この人。夫は「毒気にあてられた」と、今日は1日グッタリとしていた。他人のエネルギーまで吸い取るなっつーの。

 S氏はこのところ映画をつくることに燃えていて、何本もの映画に出資したりプロデュースしたりしている。なんでも最新作はロシアの映画で、カンヌ映画祭に出品されるんだって。ほー、なかなか。でもちょっとズレたところもある。今朝、3人でコーヒーを飲んでいたときのこと。TVの朝のワイドショーでは、宇多田ヒカルの初アルバム初回注文260万枚の大ヒット!という話題をやっていた。

「あれ? この人…?」とS氏。

「スゴイ人気の歌手だよ」と夫。

「次の映画のオーディションに、去年、応募してきた人だ。へー人気なのか。知らなかった」

「…あ・ほ・や・なー」

「宇多田ヒカル主演なら、大ヒット間違いなしだったのに」

 夫と私が口を揃えて、叫んだのは言うまでもない。テレビもライブもいまのところ一切出ていない宇多田ヒカル…。いまとなっては、頼んでも絶対出てくれないだろうな宇多田ヒカル。あ~あ。S氏本人はなぜかアッケラカンとしているが、私達はドッと疲れた。あちゃ~。( 今日の教訓、逃がした魚はデカかった。夢は、夜もひらかない)


3月14日(日)

 昨日の夕方、MBSのテレビドラマ『アーバンポリス』のなかでストロベリーのiMacが出ていた。途中から見たので詳しいストーリーはわからないのだけど、事件のカギを握る小学生の女の子(=ストロベリーのiMacユーザー)が捜査情報の提供を呼び掛ける警察にメールを送ろうか、どうしようかと迷っているうちに…という展開。刑事は、電子メールを手がかりに捜査をすすめる。うーむ足で事件を追うというのは、昔のことになってしまったのか。番組の終わりには、大阪府警のホームページの紹介もしていた。ホントに、インターネットで捜査が進むという時代が来るのかなぁ。

 最近「松田純です!」といきなり名乗るアデランスのTV-CMによく出会う。ベビーフェースの茶髪のアイドルなんだけど、わたしゃ知らない。コーシングラフィックシステムズの松田純一社長だったら知ってるけど。


3月14日(日)その2

 またまたTVの話題なのだけど…。夜、フジTVの『スーパーナイト』で、宇多田ヒカルが渋谷のタワーレコードのスタジオで限定数10名のファンを招待して、ラジオ出演!という話題をやっていた。いままでTVにはその生の姿を表したことがないということで、あらゆるマスコミが生ヒカル到着を撮るためにカメラを並べていた。そして現れたのは…Yumバスだった。おおー、まだあったんだ! EXPOのときに幕張でも走っていた、アレ。番組では「オトリのバスだった」と言っていたけど、うーむ、絶大な宣伝効果。明日の昼間のワイドショーでも、ガンガン流れるのかなYumバス


3月15日(月)

 またまたまたTVの話。今日の夜10時からのテレビ東京系『ファッション通信』に、ジョナサン・アイブが出演していた。EXPO TokyoとiMacの解説が1分半ほど流れた後に、iMacのデザイン・コンセプトを語ったのだ。ズラリと並んだ5色のiMacをバックに、間接照明のバーの一角のような部屋でコメントするアイブ氏。幕張の時と同じ柄シャツを着ていた(しかし私、あの柄シャツはどう見てもあんまりシュミ良くないと思うんですが…)。 インタビュー時間は1分弱。あ、あれ?という間に終わってしまった。残念。

 アイブ氏は「『このパソコンは恐くない』と思ってもらえるようなもの、シンプルでわかりやすくて優しいコンピュータを作りたかった」とか「エキスポの会場でもiMacの頭を叩いてみたりする人が居たけど、他のパソコンだったらそんな風景は絶対にないだろう?」というようなことを言っていた(テロップ)。なるほど「易しい」じゃなくて「優しい」というのは、アイブ氏独自のいい言葉。いままで雑誌とかで見ていた印象では、 もっとクネクネしてしゃべる人かと想像していたのだけど、結構りりしかった。

 昨日の『Yumバス』に関して、メールをもらった。「Windoesユーザーだったけど、ソフマップで3時間、閉店真際まで悩みに悩んでiMacを購入した。買ってよかった~」という顛末記を、昨年くれた佐藤さんだ。おお、お久しぶりです(ありがとね)。今回のメールもおお! と驚く内容だ。

(生ヒカルのオトリに使われた、と話題のYumバスは)今でも街中を走っているのです! 今月の8日か9日でしょうか、秋葉原に行ったところ、偶然にもYumバスが走っているではありませんか! こちらも車で行っていたので、ゆっくりとは見られませんでしたが、とりあえず生で見れたことに感動。それからあらたな疑問が……。「あのバスは人を乗せて実際使用するのだろうか!?」

 なるほど、なるほど。東京では、そんなふうに“ながし”てるのか。すると、あれは動く広告? 10年ほど前、広告を担いで街の中を歩き回るバイトとか広告パネルカーというのがあったけど、そういうもんかなぁ? 確かに私も「人を乗せて使うことはないのかな」と疑問デス。しかし、このことを教えてあげた夫はもっと大胆な予測をしている。

「あ、きっとそのバス、S.ジョブスが運転してるんだよ。EXPOのあと映画『バグズライフ』のプロモーションもあるしこのまま日本に居よおっと、でもヒマだからバスの運転して秋葉原の様子を偵察したり…とか言って。きっと、そうに違いない」

 はいはい。バスを見かけて「は~い、ジョブス!」と手を挙げたら乗せてくれるかもしれないね。アップルのTシャツを着てたら、目の前に停まってくれるとかね(猫バスか)。

「それとも、あのバスのなかでは我々が知らない世界が展開されているのかもしれないよ。ほら、Macお宝鑑定団さんとか有力ユーザーグループが日夜、スキヤキパーティを開いているとか」

 

 はいはい。きっと、そうだね。は~。

CONTENTS

このサイトは、インターネットでの発表以来iMacに魅入られてしまった私の「えへへ」な毎日や事件などを綴ったページです。購入前のワクワクや「なぜ、欲しいのか」という自問自答、発売当日のドタバタの様子に続き、買った後はドキドキしながらiMacと親しくなって、E-Mailを送れないと言ってはオロオロ歩き、新しいソフトを試しては「やっぱり快適やねー」と喜び、東にEXPOがあると聞けばS.ジョブス見たさに飛んでいき、西に極秘情報があれば「おせーて」と頼み込み…まあ、そういう出来事が次々と起こりました。これからは、どんな大冒険が…!?ワクワク。

おかげさまで「Mac Fanホームページコンテスト98」でメッセージ賞を受賞しました。わーい。

CONTENTS

またまた広告が載っている。あと4日で、近未来のフォルムがやってくる。8月29日、iMacアイマックがやってくる。ンコ店の本日10時から新台!みたいやぁ、思っていたよりも高級感があると感心している。

BOOKS
参考文献ってことではなくて、あっぷるとステーブ・ジョブス関連の本。

スティーブ・ジョブズ II

ハードカバー – 2011/11/2

ウォルター・アイザックソン (著),

井口 耕二 (翻訳)

講談社刊

スティーブ・ジョブズ II

ハードカバー – 2011/11/2

ウォルター・アイザックソン (著),

井口 耕二 (翻訳)

講談社刊

ロスト・インタビュー スティーブ・ジョブズ 1995

ソフトカバー – 2013/9/11

講談社刊

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

ハードカバー

ジェフリー・S・ヤング、 ウィリアム (著),2005/11/5
東洋経済新報社刊

アップルを創った怪物ウォズニアック自伝

2011/11/2

スティーブ・ウォズニアック (著),

井口 耕二 (翻訳)

ダイヤモンド社刊

アップル・コンフィデンシャ2.5J(上/下)

2006/4/27

オーウェン・W・リンツメイヤー (著),

林 信行・他 (翻訳)

アスペクト刊

林檎の樹の下で ~アップルはいかにして日本に上陸したのか~

2011/10/17

斎藤 由多加 (著),

オープンブック刊

アップル宣言―クレイジーな人たちへ

1998/02

真野流・北山耕平 (翻訳)

三五館刊