グレコの芸と、一人遊び。
その25●4月15日(水)晴れ
ケージを置いてある部屋を、わが家では『グレの部屋』と呼んでいる。
本当は、壁一面に本棚があるし着物箪笥も置いているので、読書室とか趣味室として使いたいのだが、ケージから出したときにあちこちかじられないようにダンボールや空のビニールケースで部屋の壁面をガードしているため、部屋全体がグレコ仕様になってしまっているのだ。
平日の昼間は私たちがいないため、朝はグレコとの束の間のコミュニケーションとなる。トイレ・タイムのあと、大好物のクッキーで釣って、すぐにケージに閉じこめてしまうのだ(最近は小動物ブームで、マンションで放し飼いにしているペットが電線をかじって火事を出したという事件が急増中とのことなので、やはり無人で放し飼いはいけない)。事務所にいる頃からケージに入るご褒美としてクッキーをやるようにしていたら、いまではクッキーが欲しいときは自分からケージの中に入り、立ち上がって必死で格子の間から鼻先を出してねだるようになった。グレコの数少ない"芸"のひとつだ。
グレコの毛布あそび。
遊び方は、至ってシンプル。2つ折りとか4つ折りにした毛布の、上から一枚目の下に自分から潜り込んでいき、折り目の端に向かってズンズン突き進んでいく。当然、折り目にぶつかったらそれ以上は進めないのだが、これが案外楽しいらしく、右に行ったり、左に行ったり、はたまたちょっと戻ってみたり、毛布の中にトンネルを作りながら、なかなか出て来ようとしないのだ。何やらモゾモゾと毛布が波打つ様子は、見ている方もおもしろい。うーん、穴ウサギの血が騒ぐのだろうか。
引っ越し先の新しい公園にて、たたずむグレコ。
犬も来ないし安心しな。