コルク好きと数珠繋ぎウンチの相関関係。
その16●7月16日(水)晴れ
グレコの紙・コルク好きという、徹底したナチュラリストぶりは、先に書いたとおりだ。最近のお気に入りは、アウトドアマガジン『Goody』の「海釣りに行こう」特集。表紙はおろか、中身もかなりのページを食べたり、ピリピリちぎったりしたので、私は海釣りに行けないようだ。トホホ。しかし、ふと気がついたことがある。ペレットや干し草、野菜といった主食は普通に食べるのだが、ことさらにコルクをかじりたがる時は、どうも決まって"便秘"状態のようなのだ。
一応、きちんとしたトイレがあったにも関わらず、グレコの一方的な希望で、ここがトイレになってしまった。「う~ん。う~ん」どうやら、今日はお便秘なようです。
これは、もうずいぶん前からグレコの習慣になっていることなのだが、読み終わった古雑誌を積み上げていたところに、グレコがぴょんと跳び乗る。本棚の背と背でできた隅にお尻をつき当てるようにして、目をむきながら一生懸命雑誌をかじる。時間にして7~8分。なんだかその所作は、鬼気迫る迫力があって近寄りがたいくらいだ。そして、ふと満足したようにその場を立ち去るグレコ。お尻のあった位置には、こんもりと一山の塊を形作るほどのウンチが残される。
以前、『本の雑誌』という雑誌に「書店に入ると、インキと紙のニオイに刺激され便意をもよおす」人が多いということが話題になったのだが、どうやらグレコも、印刷物をかじると便意を催すらしい。グレコは、ケージから出したときにウンチをするところとおしっこをするところを自分で分けているが、ウンチをするのは、決まって雑誌や印刷された段ボールをかじりながらしているのだ。ところが、それでもどーがんばっても、"出ない"ときがあるらしい。そんなときは、もっとキッツイ刺激が欲しいのか、はたまた募るストレスからか、コルクへと手が、いや歯が伸びるようだ。
そんな便秘を乗り越えて出したウンチは、どんなのかというと、これがまた見事なまでの数珠繋ぎ状態。いちばん多いときで、20数個、ずらりとウンチがつながっていた。
で、何でつながっているのかとよく見てみると、どうも毛づくろいをして飲み込んでしまった自分の体毛が胃のなかに入ってウンチにからまっているのだった。
ごめんねー、グレコ。お母さん(=私)を許して。毎日、丹念にブラッシングしてむだ毛を抜いてやっていないお母さんの責任でしたぁ。あれ? すると、グレコが床をかじるのも、もとを正せば私のせいなのかしら…!?
電車の窓から撮りました。電車の窓から撮りました。