わがギである。前はまだない。

その110月10日(木)晴れ。


 ついに、とうとう、やっと、わが家にミニウサギがやってきた。いや、ウサギは勝手にやっては来ない。正確にはペットショップで7000円出して買ったのだけど。

 

「あのう、私ミニウサギなんですけど、なんかご用ありません?」なんてインターフォン越しにしゃべったら、うれしいけどちょっと恐い。「奥さん、半年だけでいいっすよ。洗剤もつけますから」なんて言われたら、なお恐い。当然、ベランダから迷い込んできたわけでもない(かなぶんじゃないんだから)。自分のお腹を痛めて生んだ子ではないが、気分はすっかり親バカだ。ああなんて可愛いんでしょと、顔がニタニタとだらしなくゆるんでしまう。ネコ好きの「ウチの子」という言い方に以前は違和感を感じていたが、いまなら私も理解できる。ウチの子ってば、なんて可愛いんでしょ。う~、たまりませんなあ。

 思い返せば、あれは今年の2月中旬のことだ。ミニウサギというものをペットショップで初めて見たときから、ずーっと、ミニウサギが気になっていた。三宮のセンター街に出かけるたびに「ウサギ、見に行こ」と、そこのペットショップをのぞくようになっていた。ウサギの飼い方の本やミニウサギのポストカードなどを目にするたびに、気になって気になって仕方がない。ところが、生き物を飼うことに躊躇する気もあった。そうこうしているうちにペットショップのミニウサギは「おいおいどこがミニやねん」というくらいぐんぐん大きくなり、すべて売り切れていった。そんなことが数度あって、ついに我慢できなくなった。
 特にここ2週間ほど、頭のなかはウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!ウサギ!(以下、コピー&ペーストあと20回)状態。インターネットでもウサギのホームページを探していろいろ見ているうちに、ますます欲しくなってしまった。それで今日、とうとうペットショップに走ったのであった!

 ペットショップに行ってみると、いました、いました。生後60日目のミニウサちゃん達。白、茶、グレー、まだら…と、よりどりみどりの"入荷直後"という感じ。売られているのは、ピーターラビットのモデルになったネザーランドドゥワーフと、ジャパニーズドゥワーフというのがかけ合わさった雑種らしいが、雑種でも結構。私は血統には全然こだわらない主義だ。けれどもメスのほうが性格がおとなしいらしいということなので、ペットショップの人が「これは、たぶんメスでしょう」という子を選んだ。他の兄弟姉妹(?)と引き離すのは少し心が痛んだが、しかたない。「大事にするからね」と心のなかで話しかけながら、抱いてみる。

 

 

 「イヤイヤ」をするようにはげしく暴れたが、そこがまた「元気があってよろしい!」と思う。あー、親バカ。ケージ(室内かご)はおいおい考えることにして、ひとまず水入れと干し草、ペレット(栄養バランスのとれた固形飼料)も買って帰ることにした。いとしのウサギは、手提げの段ボールに入れられる。それを持って帰る気分といったら…感動というのはあまりなく、揺らすと恐がってストレスがたまるんじゃないかとビクビクで、私こそ神経質になってしまうのだった。

 帰ってから、早速大きめの段ボールを組み立てて中に入れてやる。しばらくは恐がっていたが放っておくとゴソゴソと音がするので、のぞきに行くと、目が合うやいなやフリーズしてしまった。おっと、いけない、いけない。飼育書によると、1日目は神経質になっているのでエサと水をたっぷり与えたら、あまり構わないようにして放っておかなきゃいけないらしい。触りたいのもグッと我慢するしかないのだ。しかも新しい環境に慣れるまでは下痢しやすいので、干し草やペレット等、乾燥したエサのほうがいいという。

 でも! ウチにやってきてから5~6時間後、スイカのタネのようなフンを発見! 乾燥したポロポロうんちを見事に排泄してみせた。この剛胆さ、大物かもしれない。しかも、水の飲み方がわからないようなので、私が手持ちでほ乳びんのようにして飲ませてやると…飲んだ、飲んだ。それからは「これが、水ね。わかった、わかった」という顔をして、グイグイ飲みだした。この賢さ、大物かもしれない。

白ウサギに見えるが実際はグレー。目も赤く見えるが、焦げ茶色。まだ体が小さすぎてネズミのようにも見えるが、ううカワイイ。

 

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