動の~その3~パンチ。

その24●4月11日(土)晴れ


  気がつけばもう4月…て、このパターンはやめておきましょう。
 いまではすっかり自宅での暮らしに慣れたグレコ。1日のパターンは、だいたいこんなふうに定着しつつある。

 私たちが朝起きると、まずはグレコのケージの扉をあけてやる。するとグレコは、あくびをしながらグーッと体を伸ばしてから、外へ出てきて朝のトイレ・タイムに入る。トイレはケージの外、壁と本棚のきわに、ペットシーツを敷いたお煎餅の缶のフタで代用している。私たちが長時間不在でもケージのなかでトイレスペースを確保できるようにと大邸宅のケージを買ってやったというのに、グレコにとっては、やはり"おうち"と"トイレ"は分けたいようなので、しかたなくこうなった。部屋の隅とか、座布団と壁の間など、掃除しにくいところに限って、こっそりおしっこをするくせに、自分のくつろぐスペースだけは清潔好きという、全くもって困ったヤツなのだ。

 

とにかく甘いもの好きのグレコ。これはカルピスを飲んだあとのコップ。カルピスの残りを求めて中を舐めまわそうとしている。このあと右にある「源氏パイ」の袋をやぶり食べようとした。注意注意。

 夜、私たちが帰宅したときも、まずはグレコのトイレのためにケージの扉を開けてやるのだが、これがなかなか問題なんである。グレコの機嫌がよければ、扉を開けると同時に「うー、おしっこ。おしっこ」というふうにケージを飛び出してくるが、なぜだかいまだに警戒心を解いてくれないときがある。事務所にいた飼い主と、いまの家に引っ越してからの飼い主は別人物だとでも思っているのだろうか。

 

 引っ越してまだ、1週間くらいの頃は最もひどかった。帰宅してすぐに扉を開けたのに、耳をピンと立てて警戒姿勢のままなかなか出て来ようとしないので、むんずと背中を摘んで出そうとしたら、いきなり前足でパンチを浴びせてきたのだ。名付けて『グレ・パンチ』。しょせんウサギだから痛くないんだが、その闘争心には驚いた。

 夫の手にかみついたこともあった。グレコは、いままでめったに咬むことはなく、フワフワの唇に指を押しつけても決して咬まずにペロペロペロと舐めてくる「なめウサギ」だったのだが、気にくわないことをされると攻撃に転じるようになったのだ。

 そんなこんなで、冬の間に徐々に新しい生活に慣れたグレコだが、いまでも気にくわないことがあると、「キュッ、キュッ」「クークー」「グー、グー」と声をあげたり、グレ・パンチが飛び出ることがある。引っ越してからにわかに野生に目覚めるグレコであった。

電車の窓から撮りました。電車の窓から撮りました。

  

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