毎日のカルガモ観察から1カ月以上。「もう、すべての家族構成を把握したぞ」と自信を深めた矢先に、また発見したのが、この一家です。ここまで小さなヒナを見たのも、初めて。4羽姉妹(兄弟?)なので若草物語と名付けました(右へつづく)。 |
母さんが、右手前の「一羽母さん」にケンカを売られてしまいました。これは、追い立てられて柵の向こうに逃げて行く瞬間。1羽だけヒナが付き従っていますが、あとは取り残されたままです。一羽母さんの勝ち誇った姿が、なんとも怖い(左下につづく)。 |
子供達が母さんを追いかけて、柵を越えました。この一家に限らず、母さん同士がケンカになると、子供は放ったらかしにされることが多いようです。はぐれた後、ピーピー鳴きながら探すのは子供のほう。積極的に子供を捜す母さんは、あまり見たことがありません。 |
母さんが、岸辺のくぼ地を何度ものぞき込んでいました。ここに残りの2羽が隠れているようです。(左下につづく)。 |
草の陰で見えにくいのですが、子供達が4羽とも揃いました。 「さあ、おでかけするわよ!」ところが、またまた一家に災難が…(右に続く)。 |
誰かが、池にパンを投げました。それを奪い合って、池のコイが一斉に集結。左の白いのが、その瞬間の波しぶきです。子供達は水面下からコイに身体を持ち上げられて、大慌てになりました。 |
「怖かったよぅ」「怖かったよぅ」「怖かったよぅ」「怖かったよぅ」 もう1ミリの空きも離れていたくないように密着しています。 |
1羽母さんから逃れ、コイの大群から逃れて、やっと平和なひとときを過ごす一家。ところが、この5日後、またしても事件が起こったのであった(左下につづく)。 |
母さんが、よそのカモに追いかけられてまたも大ゲンカになりました。取り残された子供達は、石の上に登って避難。もともと石の上で昼寝をしていた大人ガモたちは、迷惑そうな顔(?)で、このあと池に降りていきました(右につづく)。 |
母さんが子供達を探して左の石に登りました。ところが、すでに子供達は池に降りてしまって、見えません。右の石では、母さんとケンカしていたカモが睨みをきかしています。果たして、親子は巡り会えるのか!?(左下につづく)。 |
無事、巡り会えました。母さんの顔が、笑っているよう。ところが近くで見ると、子供が5羽になっている。ううむ。前回見落としたのか、また別の一家なのか。はて? 一応「見落とし説」に立ちます。でもって5羽になっても、この公園のなかでいちばん若いので、やっぱり「若草物語一家」と呼ぶことにします。 |
「行きますよ」「はーい」「はーい」「はーい」「はーい」「はーい」 ヒナって、正面から見ると強烈なフジビタイ。 |
母さんにも、そして兄弟同士でも、泳ぎながら密着したい年頃です。 |
小さなヒナを連れている場合は、神経質になって人間の姿を見ると逃げるのがほとんど。そのため、こちらも刺激しないよう、土手に座ったり、あまり動かないようにして気をつかいます。(左下につづく)。 |
8羽母さん、内気母さん、5羽母さんなどは、ヒナが小さい間は渓流で子育てをし、ある程度育ってから夜だけ池に移動して眠るというパターンでしたが、どうもここの一家は、はじめから大きな池に居っぱなしです。(右につづく)。 |
この後しばらくして、母さんはヒナたちを池の中に残したまま「パンをくれろ」と、自分だけ上がってきてしまいました。カルガモにも、かなり性格の違いがあるようです。この母さんは、ずいぶん剛胆だと見た。 |